国内最大規模の国際音楽賞『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』(MAJ)の授賞式「Grand Ceremony」が22日、京都・ロームシアター京都で開催された。

 当日は、各部門賞の発表に加え、豪華アーティストによるライブパフォーマンスも披露され、会場は大きな熱気に包まれた。


 後半のライブパフォーマンスのトップを飾ったのは、この日、アルバム『LOVE ALL SERVE ALL』で『最優秀アルバム賞』を受賞した藤井風。しっとりとしたピアノの弾き語りで「満ちてゆく」を披露した。足を組んだリラックスした姿勢で演奏し、後半にはサングラスを外し、眼差しに力を込めた演奏を聞かせた。終盤には照明による光の演出が加わり、感動的な空気が広がった。ピアノの上には遺影のような自身のポートレートが飾られていたのも印象的で、最後は深々とお辞儀をしてステージをあとにした。

 続いては、AI×Awich×NENE×MaRIによるコラボレーションステージ。“道を切り拓いてきた女性たち”をテーマに、ダンサーも加わってストリート感あふれるパフォーマンスが繰り広げられた。「Bad Bitch 美学 Remix」などが披露され、AIもグルーヴ感たっぷりのラップで魅せた。これまでとは一変したステージに、先ほどの藤井もスタンディングで楽しそうに拍手を送り、乃木坂46の井上和は「みなさんの個性のぶつかり合いが見られて楽しかった。たくさんのパワーをいただけました」と興奮気味に語った。

 パフォーマンスのラストを飾ったのはMrs. GREEN APPLE。「ダーリン」が披露され、ピアノの伴奏にのせて大森元貴が抑揚たっぷりに歌い出すと、ストリングス隊が登場し、ゴージャスな演奏を展開した。
楽曲が進むにつれて演奏のテンションも高まり、終盤には大森のアグレッシブなハイトーンが響きわたった。美しい照明と紙吹雪がステージを彩り、感動的なフィナーレを迎えた。大森は胸に手を添えて演奏を締めくくり、Mrs. GREEN APPLEはその後に発表された『最優秀アーティスト賞』にも選ばれた。
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