俳優の高橋一生が24日、都内で行われた映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』の公開記念舞台あいさつに登壇した。

 主人公の人気漫画家・岸辺露伴を高橋は演じている。
本作の宣伝活動で多くの人から「『岸辺露伴』大好きなんです。露伴が変人だから」と伝えられたそう。「岸辺露伴をやらせていただいて6年目。この6年間で、なんとなく露伴の感覚になってきている。おこがましくも『露伴が変人だから好き』と聞くと自分のことのようにうれしく思う。誇りに思うんです」と笑顔で話す。

 整えられたもの、正しいものが求められている現在。高橋は「取材の方や周りの話を聞いていると『露伴は変人だから好き』の言葉の奥には自分自身が作った柵の外をのぞいてみたい、柵の外への憧れみたいなものを見てしまっているんじゃないか」と分析する。「それは『ジョジョ』風に言うと『おれたちにできない事を平然とやってのけるッ』、『そこにシビれる!あこがれるゥ!』というヤツなんです。その感覚は僕もわかる気がするんです。人間は合理的にデザインされている生き物じゃない。間違いながら正しさを追求すると僕は思っています。
僕はそれを露伴に感じている。いろんなものに直面する度に自分の中で調整する。戦う相手にまで敬意を表しながら生きているスタイルは僕には響いているんですよね」と述懐した。“整ってない人物”の物語を見に来た観客を改めてながめると「それが何よりも幸福なことだと思っています」と感謝していた。

 イベントには、飯豊まりえ、玉城ティナ、戸次重幸、大東駿介、井浦新、渡辺一貴監督も参加した。

 『岸辺露伴は動かない』は、荒木飛呂彦氏の人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』から生まれたスピンオフシリーズ。2020年12月に第1期としてドラマ化されると、21年12月に第2期、22年12月に第3期が放送。映画版第1作目『岸辺露伴 ル
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