今年で70歳を迎える郷。
オープニングからいきなり、5月28日に発売する通算111枚目の最新シングル「最強無敵のDong Dong Dong!」からスタート。続いて「花とみつばち」「誘われてフラメンコ」など、ファンにはたまらない懐かしいナンバーを立て続けに披露し、ド派手な衣装と圧巻のパフォーマンスで観客を総立ちにさせた郷ひろみ。「コンサートのテーマは“復刻”と“進化”。矛盾しているように聞こえるかもしれないけど、10代の頃と今を比べてみて、少しずつ進化していて、それを成長とも言えると思う。今回の全国ツアーは4人のアレンジャーの方を起用して、昔の曲を編曲してもらったので、どう変わっているか楽しんでほしい」と会場のファンへメッセージを伝えた。
中盤には「ベストテンコーナー」というウィット富んだ演出も披露し、世代や性別を超えて、誰もが知っている新旧交えたヒットナンバーを軸にステージが構成されている。
コンサートではおなじみの「言えないよ」や「2億4千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-」といった曲もラインナップ。しかし、そこには“懐かしさを振り返る”といった趣きは微塵も感じられない。音楽シーンの最前線で活躍し、現代のトレンドを散りばめた、新たな解釈や挑戦的なアレンジによって名曲たちの鮮度をより高め、誰も見たことのないエンターテイメントに昇華させている。
セットはステージ後方に巨大なLEDスクリーンを設置。ひとたび曲が始まると演奏とリンクした映像や、鮮烈な照明で楽曲の世界観に色を添える。
更に、郷の70歳の誕生日となる2025年10月18日と翌19日に日本武道館で2日間連続の記念コンサートを開催することもコンサート内で発表された。
圧倒的な歌声と、キレのいいパフォーマンス。遊び心あふれる演出と最上級のエンターテインメントをギュッと凝縮したまさに“復刻”と“進化”を具現化させた全22曲のステージに、誰もが酔いしれたツアー初日のコンサート。70歳を迎え、なお進化を遂げ続ける郷の快進撃はここからスタートする。