今強い個性が集まった“Travis Japan”を表現した2ndアルバム『VIIsual』を携えた今回のツアー。アルバム同様、中村がコンサート全体の演出を監修しつつも、メンバー全員で意見を出し合い作り上げた。7都市目までは6人での構成だったが同所の3公演は7人体制のライブに変更された。
ライブは、メンバーの名前やロゴなどが電飾で輝く街のセットをバックに、7つのダイヤ型照明の中から、メンバーが白いスーツで登場して幕を開ける。最初の楽曲「99 PERCENT」では、帰ってきた川島が「Let’s GO TJ!」と叫び、ライブの始まりを勢いづかせる。そして「Crazy Crazy」ではメインステージからまっすぐに伸びる“VIIsualロード”に光が伸び、その上で、正面、両サイドと向きを変えながら、どの客席にいても正面に見えるように配慮したステージングでパフォーマンスを披露した。
メンバープロデュース曲では、演出も各々が担当。松倉プロデュース曲「Whiskey and Tonic」は、ステージ上にBAR空間が広がり、歌詞の世界観をそのままにパフォーマンス、川島が「ただいま!」とBARを訪ねる演出も復帰後の公演から追加された。
宮近プロデュース曲「Fireflies」では、ダンス番組『R4 STREET DANCE』で共演したcalinが振付。また、宮近・七五三掛・松倉のユニット曲「Trick! Trick!」では外国の大工に扮してキュートでポップなダンスを。中村、松田によるユニット曲「Warm it Up」は2人が絡み合い色気たっぷりにファンの視線を釘づけにした。
続く川島プロデュース曲の「Underdogs」では、ホワイトタイガー型トラッコに乗る演出も。笑顔の川島がモニターに映し出されるとより会場の熱気も高まった。そんな川島・吉澤のユニット曲「Lonely Stars」では、7を表す“VII”オブジェがセットの中から登場し、7人でTravis Japanということを表現。そして4月28日にリリースされた「Would You Like One?」は、この会場から本編に組み込まれ、7人がどうぶつたちを模したキャッチーな振り付けと7人の名前などの曲間コールで大盛り上がり。
そしてMCでは、七五三掛が「“TJ”7人帰ってきました!」と改めて宣言。「如恵留が戻ってきてくれてよかった。お帰り!」とメンバーからの言葉に、川島も「ありがとう!」と応える。宮近は「最初は6人で始まったけど、最後は7人で立つことができてうれしい限りです」と笑顔で喜んだ。
この日は中村が日本語吹き替え版声優として出演するディズニーの実写映画『リロ&スティッチ』で、日本語版エンドソングとなった「バーニング・ラヴ」」の初披露も行われ、マイクスタンドにはスティッチを装着。6人はスティッチのカチューシャ、宮近だけアイマスクとグッズを身につけたメンバーがキュートにパフォーマンスして大きな歓声が上がった。
吉澤プロデュース曲の「HBD」はTravis Japan初のバースデーソング。サビ部分の振り付けも吉澤が担当。
ゴールドに衣装を変え、中村プロデュース曲「BO$$Y」は炎の特効で曲の激しさ、アツさを表現。七五三掛プロデュースの「Thril」は七五三掛が振付も担当。“VIIダイヤモンド”を使用したスタイリッシュな演出となった。「Moving Pieces」では、今回の“VIlsualロード”での移動に合わせて、宮近と七五三掛が新たな振付を制作。足元の映像とリンクした鮮やかな一幕に。また同所から3月発売Tokyo Crazy Night」も追加と、終盤に向け息もつかせるダンス曲が連続する。
最後は、スローなテンポのバラード曲「Staying with you 」でしっとりと聞かせ、本編は終了。ここで宮近からファンへメッセージが贈られた。
「楽しんでいただけましたでしょうか。
続けて「こんな一歩一歩、きれいに順当にいく俺らじゃないけど、そんな俺たちも“かわいい”って、“かっこいい”って応援してくれるみんな、ほんとにありがとう。無事半年間、走り切ることができました。
その後、アンコールでは、ファンの撮影可能曲「Golden Girl」を“お土産”としてプレゼント。3月発売「Say I do」でハートフルな雰囲気に包みながら、7人で夢を追い続ける姿と歌詞がリンクした「Fly Higher」で感動的なステージに。これで閉幕かと思いきや、“トラジャコール”が鳴りやまずWアンコールへ。ツアーラストの楽曲となったのは、メンバー紹介曲「Unique Tigers」。7人がそろったからこそ歌うことができるようになったこの楽曲で、7人の名前を会場に轟かせてツアーを締めくくった。