歌手の椎名林檎が、8月8日公開の映画『近畿地方のある場所について』の主題歌として、新曲「白日のもと」を書き下ろしたことが10日に発表された。

 原作は背筋による同名小説で、Web投稿から話題となり2200万PV超を記録。2023年に単行本化され、40万部突破のベストセラーとなった注目作だ。「このホラーがすごい!2024年版」で第1位を獲得したことでも知られる。

 映画は、主演に菅野美穂と赤楚衛二を迎え、『ノロイ』『貞子VS伽椰子』などで知られる白石晃士が監督を務める。脚本は大石哲也と白石監督が手がけ、原作者の背筋も脚本協力として参加している。

 映画『近畿地方のある場所について』は、行方不明となった編集者の足取りを追ううちに、過去の未解決事件や怪現象が“ある場所”へとつながっていたことが判明するという物語。“近畿の禁忌”をめぐる新感覚の“場所ミステリー”として注目を集めている。

■椎名林檎 コメント

■菅野美穂 コメント
椎名さんに主題歌をお引き受けいただけたことで、映画の世界観を最後のエンドロールまで締めていただける安心感を抱きました。
そして、私が演じた千紘というキャラクターの心情にとことん寄り添って作ってくださった曲で、椎名さんらしさもありながら、私たちにすごく寄り添っていただき、感謝しかありません。

■赤楚衛二 コメント
主題歌が椎名さんとお聞きして、僕のなかではホラーのイメージがなかったので驚きました。映画の世界観と通じる、菅野さん演じる千紘さんの想いがひとつのテーマとしてあり、そこに椎名さんの世界観がマッチした曲になっているので、余韻に浸れるエンドロールになると非常に楽しみです。

■白石晃士 コメント
私の監督作に、まさか椎名林檎さんによるこんな素晴らしい主題歌が流れるなんて!光栄で、うれしくて、身震いしながら曲を聴かせていただきました。物悲しさのなかからやがて力強い美しさが立ち昇るこの曲からは、まるで映画のもうひとつの世界が見えてくるようで、ただただ沁みます。ぜひともみなさんに、映画体験として劇場で浴びていただけたら幸いです。どうぞ、どうぞお楽しみに!

■櫛山 慶 コメント
かねてより、日常とタブーの狭間を艶やかに描く椎名林檎さんの表現力に魅了されてきました。本作は、近畿に潜む“触れてはならない場所”をめぐる物語。椎名さんの声と言葉こそ、この世界観に響くと確信しオファーいたしました。映画本編と脚本を丹念に読み込み、生み出してくださった主題歌には、物語の「想い」が余すことなく封じ込められています。エンドロールが動き出す瞬間、観客の背筋を再び震わせる、その最後の一押しを、椎名林檎さんの歌に託しました。ぜひ劇場で体感してください。

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