74歳の梅沢が全国放送連ドラ初主演。
メインビジュアルは、松子が中央に構え、 笑っていればなんとかなる!と大きく笑い、上を向いて浅草の街中を歩く。その隣には、松子に振り回されるように困惑と心配の表情を浮かべる森野礼(堀田)というインパクト抜群のビジュアルとなった。
主題歌は、ロックバンド・ズーカラデルの新曲「大喝采」に決定。軽快なサウンドに乗せた人生の応援歌を、ドラマのために書き下ろした。
■第1話あらすじ
浅草の古びたアパートで50年以上、ひとり暮らしの松子(梅沢富美男)は、夏の暑さにも負けず、今日もマイペースに生きている。一方、区役所のまちづくり課に勤める几帳面で融通の利かない職員・森野礼(堀田茜)は、老朽化したアパートから松子をやんわり退去させるミッションを上司の上原課長(阿部亮平)から押し付けられる。
そんな中、松子が長年働いてきた定食屋さんが、ターゲットを若い世代にすえたカフェへとリニューアルする方針を固める。「高齢者はお呼びでない空気」をひしひしと感じた松子は、引退を決意する。
それでも松子は、行きつけのバーで同年代の仲間、竹子(浅丘ルリ子)と梅子(研ナオコ)には本音と愚痴をこぼす。年齢を理由に居場所を奪われることへの怒りと寂しさともどかしさ…。
「一生懸命生きてきたのに、なんだか泣けてくるね」。そんな松子を励ます竹子と梅子は「松子にしかできないことがあるんだって。昔から浅草の町じゃ、困ったときの松子だったじゃないの」。「そんなの仕事になんないだろ…いや、なるかも」と、筆を取った松子は新たな事業の屋号を書く。その名も「便利屋ラスボスおばあちゃん」!
松子は竹子、梅子と共に、仲見世でチラシを配って盛大に便利屋の街頭宣伝へ。観光客らからも注目を浴び、本人たちは大いに手ごたえを感じ、世間の「おばあちゃん」へのニーズを感じ取る。「いい歳だからこそ、自由に生きたいんだよ!」。礼が現れ、制止に入るが、松子はき然と言い放つ。
一方、区が取り組む魅力発信プロジェクトの一環で、中国のドラマプロデューサーが浅草へ視察に来ることに。礼は上司の上原から“おもてなし”として、浅草の行列店の入手困難なカステラを用意するよう指示される。礼が困っていると松子が現れ、便利屋の最初の仕事として、カステラを買いに行くことを申し出る。「店の先代とは仲良しだった」と自信満々に意気込む松子だったが――。