還暦を超えた人が“今まで叶えられなかった夢に挑戦しひと花咲かせること”を全力で応援するコーナー「ひと花咲かせ隊!」が、今回からレギュラーコーナーに昇格した。
「ダイビングの経験どころか泳いだこともない」という依頼者に、かんばあちゃんは仰天。女性が2歳の時に32歳だった父親は、第二次世界大戦下、太平洋に浮かぶマーシャル諸島で非業の死を遂げたのだという。父親の記憶は全くないと語る女性だが、出征前の写真には女性と写る父親の姿が残されており、戦地の父親が女性の母親に宛てた手紙には「くれぐれも家の中を明るく、子供の教育は頼んだ。さようなら」と書かれていた。この手紙がきっかけで父親に興味をもつようになった女性は、22年前にマーシャル諸島を訪れると、そこで父親が乗っていた船が上陸直前に魚雷で沈んだことを知る。マーシャル諸島は“珊瑚の楽園”と呼ばれていることから、「最期に父も珊瑚を見たかもしれない」と珊瑚の海に思いをはせるようになった。
83歳の今、マーシャル諸島に向かうのは体力的に難しいので、太平洋でつながっている日本の海で珊瑚をみるのが夢だという。「それができたらどうなってもいい」と意気込む女性に「アカンて!」とツッコミを入れるかんばあちゃんだが、同居する女性の長男の意見を聞くと「お袋が言うてる限りはお願いします」とのこと。女性は「命懸けでやります」と決意を固める。
泳いだことすらない依頼者が、ダイビングできるのか。