麻生久美子が主演し、塩野瑛久が共演する、テレビ朝日と韓国の制作会社SLLがタッグを組んだ日韓共同制作の完全オリジナルドラマ『魔物』(毎週金曜 後11:15 ※一部地域を除く)が13日、最終回を迎えた。以下、ネタバレを含みます。


 同作は、不倫、DV、セックス…など愛と欲望にまつわる過激なテーマと、満たされない人間たちの歪んだ人間模様を美しい映像とともに描く衝撃作。主人公・華陣あやめ(麻生)は、将来を嘱望されながらも孤独を抱えて生きる女性弁護士。そんな彼女の前に、甘く魅惑的な男・源凍也(塩野)が現れ、2人は本能的にひかれ合う。激しく求め合うあやめと凍也の愛を表現するため、本作ではインティマシーコーディネーターを導入。初共演の麻生と塩野が美しくも濃厚なシーンに挑んでいる。

 最終話では、あやめと凍也の壮絶な最終決戦が描かれた。「謝れ!お前のせいだ」と襲い来る凍也に対し、あやめは「あなたは誰も愛したことなんてない。なのに、私はあなたを愛してた…!」とこれまでの思いを叫びながらなんとか抵抗。殴る、蹴る、喉元に刃物を突き付ける…地上波らしからぬ血まみれ&バイオレンス&絶叫のシーンが続く。

 手に汗握るアクションシーンの末、凍也を警察に…とあやめが電話をかけたその時。手足の自由を奪われた凍也に手をかけたのは、従順すぎる妻・夏音(北香那)だった。最後の最後まで「彼を裏切れない」とあやめに刃物を向けていた夏音…長らく夫の支配にあった夏音は最初、凍也を助けようとしたが、最後に凍也に「帰ろう、2人だけの場所へ」と手を差し伸べられたその時、その手をとるかのように笑顔を向けた刹那、凍也を絞殺したのだった。


 ラストシーンでは、裁判から数年後のあやめの姿も描かれた。女性を支援するNPO法人を立ち上げ、代表として忙しく働くあやめ。そんなあやめが道端ですれ違ったのは、凍也を思い出させる“花束”を手にしたオダギリジョー。凍也を回想して立ち尽くしたあやめに「大丈夫ですか?」という一言のみの出演だった。

 『時効警察』シリーズ(2006~2019年/テレビ朝日)で、長らく共演してきたオダギリと麻生の関係性があったからこその豪華なキャスティングに、SNSでは「なんて贅沢なオダギリジョーの使い方だよw」「オダギリジョー来たー!!」「まさかの…オダジョー!!」「すごすぎる配役じゃない?」など驚きの声が寄せられていた。
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