今回は“想像の、ナナメ上へ。”をキャッチコピーとしたプロモーションを展開している西武鉄道の協力を得て、特急ラビュー車内という想像のナナメ上の場所で公開収録が決定した。埼玉県で育った佐藤栞里のまさに“ホーム”と言える、凱旋企画となった。午後2時前、池袋駅に到着したリスナーたち。「どこへ行くのか、どこに帰ってくるのかわからない」事前に知らされていないというドキドキ感がある中、ラビューに乗車していった。
2時15分頃、扉が閉まり、いよいよ出発。1号車にいる佐藤が「発車しちゃったんだけど(笑)。もう逃げられないよ!」といたずらっぽく呼びかけながらも、イヤホン越しにリスナーからの歓声や拍手が聞こえてくると、早くの涙を流した。「3号車!(歓声を聞くと大粒の涙)うれしい!今、大パニックで、台本がどこにあるのかも、ちょっとわからない状況なんですけど。ラビューやっぱり最高ですね。さまざま生活の模様が見えますね。本当に晴れてよかった。
感動的な余韻もある中、佐藤が「炊飯器の時間がやってきたかもしれません」と切り出した。「みなさま、説明の前にまずはやらなくてはいけないことがありました。ご清聴ください。炊飯器ポチ!」と、持参した“弁当箱型炊飯器”のボタンを押した。感動と笑いが行ったり来たりする、佐藤のパーソナリティーとしての魅力を感じる時間が流れる。
ほどなくして“親友”横澤がゲストとして登場。「何がなんだかわからない。一緒にラジオ(で共演するのは)初めてなんですけど、しーちゃん(佐藤の愛称)から『食べること、歌うこと、たくさんあるから、そんなしゃべらなくていいよ』って言われて(笑)」とラジオ収録らしくない企画への戸惑いを口にしていると、1号車に米の匂いが漂ってきた。
満を持して食事コーナーへと突入。横澤が「ラジオでご飯を食べるコーナー?」ともっともな指摘をするも、企画はどんどん前へと進んでいく。所沢市で創業した「ぎょうざの満洲」の餃子と米を2人で堪能し「素材の味がしっかりしている」「皮がモチモチしている」と声を弾ませた。
大親友2人のほっこりトークと、旅にぴったりな選曲で、あっという間に西武球場前駅に到着。ここで、初めてリスナーとの対面を果たした2人は「すごい!」「本当に乗っていたんだね(笑)」「目的地も帰る場所もわからないから、この後の計画もできないのに、とっても心の広い方が集まって」と感謝の気持ちを伝えていった。2人でのトークも少し行われたところで、横澤のみが、まさかの西武球場前駅にて“解散”。佐藤がひとりになったところで、番組内でもおなじみのギターコーナー通称「ぎたさわ」が始まった(この模様はポッドキャストにて公開)。
番組内では、これまで5話にわたってギター演奏の進捗を伝えていたが、この日はそこからさらに上達したギターの腕前を披露。西武球場前駅のホームで、ギターを弾き語りしながら、浦和実業学園高等学校の校歌を涙ながらに歌い上げる佐藤、一緒に口ずさみながら温かく見守るリスナーという、なんとも言えない光景が目の前に広がっていた。その後、西武球場前駅で、しばしの休憩時間。その間も、ラビュー車内に入ろうした佐藤が、ちょうど通りかかってきたリスナーへのファンサービスを行うなど、ほほえましい時間となった。
そして、迎えた帰りの時間。この時点でも、リスナーたちは一体どこに帰るのかわからない状況で、帰りといっても気の抜けない時間が続く。
その後、田無駅では、通過待ちの時間があったことを受け、佐藤が各号車を訪れる「ランウェイ」の時間も。内容てんこ盛りの出張収録は、西武新宿駅に到着して終了となったが、ラビューが西武新宿駅にやってきたとあって、事情を知らない人たちも写真を撮ったり、驚きの声を上げるなど、最後までドキドキ感が詰まった内容となっていた。