今作は、脚本・監督の足立紳氏が自身の連載日記『後ろ向きで進む』をベースに執筆。“キレる妻”の朝山朝子(中村)と“残念な夫”の朝山賢太(小澤)という衝突不可避の夫婦が、罵倒と叱責、ときどき愛で家族の難題を切り抜けていく、一家奮闘のホームドラマとなる。
ファンモンが主題歌「Come back home」を書き下ろした。2021年の再始動後初のドラマ主題歌となり、ファンモンらしく日曜の夜にエールを贈る。「先日、地元・八王子でライブを行ったときに改めて感じた『ホーム』ならではの温かさ、それが曲の土台となっています。つらい日々もありますが、それぞれの『家』からまた明日へ一歩踏み出せるように、という願いを込めて曲を作りました」とコメントを寄せた。
ドラマの本編映像や主題歌が使われた予告動画は、ユニークな朝山家を描写。賢太は、妻の朝子から「言われてるこっちは本当に腹立つの!」と言われ、反抗期で不機嫌な長女・蝶子(渡邉心結)には「うっさい、話しかけんな」と相手にされず、マイペースな長男の晴太(嶋田鉄太)は「亀に生まれてくればよかった」と漏らす。さらに、朝山家をとりまく個性的な面々が登場している。
■『こんばんは、朝山家です。』イントロダクション
朝山家は、脚本家として売れている夫の賢太(小澤征悦)、夫が所属する事務所で社長を務める妻の朝子(中村アン)、高校1年の長女・蝶子(渡邉心結)と小学6年の息子・晴太(嶋田鉄太)の4人家族。
その日、賢太は、執筆した朝の国民的ドラマ『ムキムキ』初回放送の朝を、家族と一緒に見ようとそわそわしながら迎える。しかし、居間には賢太以外、誰の姿もない。発達障がいの特性から朝が弱い晴太はぐずって起きてこず、朝子はそんな晴太の世話と家事、そして仕事に出かける準備で大忙し。反抗期的不機嫌さがデフォルトの蝶子に至っては、そもそも興味の対象外だ。一世一代の日をさみしく迎える賢太。だが、それは朝子から見れば、夫が日がな1日エゴサーチに明け暮れる、悪夢のような1日の幕開けだった!
子どもの面倒も見ず、自分の承認欲求を満たすためエゴサーチに没頭する賢太と、そんな賢太を長年夢見る映画監督としてデビューさせるため、家庭と仕事を切り盛りしながら営業に勤しむ朝子。どこまでも自己中心の夫と、そんな夫にキレまくりながらも自分以外のことを優先する妻の、愛しくも奇妙な家族の物語が始まる。