アニメ『タコピーの原罪』が、28日午前0時より全6話が毎週土曜に各プラットフォームにて配信される。配信に先駆け、本作でタコピーが出会う女の子・しずか役の声を演じる上田麗奈、しずかのクラスメイト・まりな役の声を演じる小原好美がインタビューに応じ、本作のアフレコ現場の雰囲気のほか、“タコピーにお願いしたいこと”について明かした。
本作は、漫画アプリ『少年ジャンプ+』で2021年12月~22年3月にかけて短期連載されていた同名漫画が原作。ハッピーを広めるため地球に降り立ったハッピー星人のタコピーは人間の女の子しずかと出会う。ピンチを救ってもらったタコピーは、彼女の笑顔を取り戻すため不思議な力を持つハッピー道具で奔走する。しかし、しずかはおうちと学校で何か事情を抱えていた。
■重いテーマの中に咲く朗らかな現場の空気
――今回内容的には重いテーマを扱っている作品ですが、アフレコの現場はどんな雰囲気でしたか?
上田:現場はすごく朗らかで、癒やしが強い。みんな優しい言葉選びですし、話すときの声色も柔らかくて表情も穏やかで、本編のつらい内容でテストと本番をやっていても、間の休憩でリフレッシュができるような。緑の風に癒やされるような、そんな現場だったなと思います。一人ひとりが、人に対して優しく接する人たちだったのかなと思うのですが、間宮さん(タコピー役・間宮くるみ)が、差し入れでお菓子を本当にたくさん持ってきてくださったんです。それがすごくうれしかったし、癒やされました。それに、ずっと謙虚な方なので、大先輩なんですけど、そこに対しての緊張感なくマイク前に立てたっていうのが、すごくありがたかったなと思いますね。
――それは皆さん穏やかに、和やかにと意識していたんですか?
小原:一人ひとりの持った雰囲気だと思います。こうしなきゃっていうのはなかったですね。
――じゃあもう持ち前の…。
小原:でもサブキャラクターで来てくださってる方や、毎回いらっしゃるわけじゃないキャストさんも多くて。そういった方に居心地よくいていただくってすごく難しいと思うので、「あそこに差し入れがありますよ」とかなるべく声をかけたりと、柔らかい空気を皆さんに感じてもらえるようにっていうのは意識していたかなと思います。でもそれ以外はそれぞれの持ち味がそのまま生きていた感じですかね。変にそういうところで力むというか、気を遣わなきゃ、みたいな気持ちは正直なくて、逆に言えば皆さんプロだなと思います。
とはいえやはり作品の内容が重いので、テスト・本番中の役に向き合っている間はダークな時間が流れるんですよ。で、カットがかかったらみんな振り返って、ちょっとおおげさですけど「…はぁっ」と一息つくようなイメージでした「しんどいよね」とか「かわいそうだよね」とか、それぞれの演じた役柄によって抱く感情はあるんですけど、ずっとそれを引きずることはなくて、「さっきの話だけどさ」とか「お菓子あったね」とか、そういう切り替えができたのは、この座組の一人ひとりの人柄の良さもあると思います。
あとは、間宮さんって、誰もが一度は聞いたことがあるくらいのお声の方じゃないですか。私も初めましてだったので、この現場でお会いするのを非常に楽しみにしたんです。ご挨拶したら、ものすごく低姿勢で謙虚な方で、終始「みんなほんとすごいね、頑張っててね」「これからの人たちだもんね」みたいな感じで、いつも励ましてくださるというか。本心なんでしょうけど、ピュアなタコピーとリンクしている部分もあって。大先輩に対してすごく失礼ですけど、アニメの世界でもこっちの世界でも“マスコット的”で、いらっしゃるとホッとするというか、癒やされるというか。
――大先輩がそういう方だと、やっぱり雰囲気違いますよね。
小原:81プロデュースさんってすごいなって思いました(笑)。
■もしもタコピーがそばにいたら―ふたりの願い
――最後に、タコピーが実際に近くにいたら、どんなお願いをしたいですか?
小原:たぶん、一緒にお出かけをしまくると思うんです。「あれがね、これでね」みたいな。この作品ではタコピーが奮闘してくれているから、幸せな時間を一緒に過ごしたいなって。おいしいものを一緒に食べに行って、「これ食べな」「おいしい~」じゃないですけど、地球にいたらこういう幸せもあるんだよ、こういう楽しみもあるんだよっていうのを、ちょっと教えてあげたいなって思いました。
――上田さんはいかがですか?
上田:お願いですもんね……。お願いしたいことは「お話がしたい」ですかね。たくさんお話がしたい。タコピーの話も聞かせてほしいし、私の話も聞いてほしいし。ゆっくりお話するだけで十分。
(インタビュー前中後編のうち後編)
本作は、漫画アプリ『少年ジャンプ+』で2021年12月~22年3月にかけて短期連載されていた同名漫画が原作。ハッピーを広めるため地球に降り立ったハッピー星人のタコピーは人間の女の子しずかと出会う。ピンチを救ってもらったタコピーは、彼女の笑顔を取り戻すため不思議な力を持つハッピー道具で奔走する。しかし、しずかはおうちと学校で何か事情を抱えていた。
■重いテーマの中に咲く朗らかな現場の空気
――今回内容的には重いテーマを扱っている作品ですが、アフレコの現場はどんな雰囲気でしたか?
上田:現場はすごく朗らかで、癒やしが強い。みんな優しい言葉選びですし、話すときの声色も柔らかくて表情も穏やかで、本編のつらい内容でテストと本番をやっていても、間の休憩でリフレッシュができるような。緑の風に癒やされるような、そんな現場だったなと思います。一人ひとりが、人に対して優しく接する人たちだったのかなと思うのですが、間宮さん(タコピー役・間宮くるみ)が、差し入れでお菓子を本当にたくさん持ってきてくださったんです。それがすごくうれしかったし、癒やされました。それに、ずっと謙虚な方なので、大先輩なんですけど、そこに対しての緊張感なくマイク前に立てたっていうのが、すごくありがたかったなと思いますね。
――それは皆さん穏やかに、和やかにと意識していたんですか?
小原:一人ひとりの持った雰囲気だと思います。こうしなきゃっていうのはなかったですね。
――じゃあもう持ち前の…。
小原:でもサブキャラクターで来てくださってる方や、毎回いらっしゃるわけじゃないキャストさんも多くて。そういった方に居心地よくいていただくってすごく難しいと思うので、「あそこに差し入れがありますよ」とかなるべく声をかけたりと、柔らかい空気を皆さんに感じてもらえるようにっていうのは意識していたかなと思います。でもそれ以外はそれぞれの持ち味がそのまま生きていた感じですかね。変にそういうところで力むというか、気を遣わなきゃ、みたいな気持ちは正直なくて、逆に言えば皆さんプロだなと思います。
とはいえやはり作品の内容が重いので、テスト・本番中の役に向き合っている間はダークな時間が流れるんですよ。で、カットがかかったらみんな振り返って、ちょっとおおげさですけど「…はぁっ」と一息つくようなイメージでした「しんどいよね」とか「かわいそうだよね」とか、それぞれの演じた役柄によって抱く感情はあるんですけど、ずっとそれを引きずることはなくて、「さっきの話だけどさ」とか「お菓子あったね」とか、そういう切り替えができたのは、この座組の一人ひとりの人柄の良さもあると思います。
あとは、間宮さんって、誰もが一度は聞いたことがあるくらいのお声の方じゃないですか。私も初めましてだったので、この現場でお会いするのを非常に楽しみにしたんです。ご挨拶したら、ものすごく低姿勢で謙虚な方で、終始「みんなほんとすごいね、頑張っててね」「これからの人たちだもんね」みたいな感じで、いつも励ましてくださるというか。本心なんでしょうけど、ピュアなタコピーとリンクしている部分もあって。大先輩に対してすごく失礼ですけど、アニメの世界でもこっちの世界でも“マスコット的”で、いらっしゃるとホッとするというか、癒やされるというか。
「今日もお会いして話せるなんてうれしいな」と思えるような方が中心人物としていてくださったから、その朗らかな空気が流れていたというのはあるんじゃないかなと思います。
――大先輩がそういう方だと、やっぱり雰囲気違いますよね。
小原:81プロデュースさんってすごいなって思いました(笑)。
■もしもタコピーがそばにいたら―ふたりの願い
――最後に、タコピーが実際に近くにいたら、どんなお願いをしたいですか?
小原:たぶん、一緒にお出かけをしまくると思うんです。「あれがね、これでね」みたいな。この作品ではタコピーが奮闘してくれているから、幸せな時間を一緒に過ごしたいなって。おいしいものを一緒に食べに行って、「これ食べな」「おいしい~」じゃないですけど、地球にいたらこういう幸せもあるんだよ、こういう楽しみもあるんだよっていうのを、ちょっと教えてあげたいなって思いました。
――上田さんはいかがですか?
上田:お願いですもんね……。お願いしたいことは「お話がしたい」ですかね。たくさんお話がしたい。タコピーの話も聞かせてほしいし、私の話も聞いてほしいし。ゆっくりお話するだけで十分。
タコピーのハッピー道具は、もしかしたら私は必要としないかもしれない。道具がなくても、お話して、もっと知って、好きになったり、仲良くなったりできるんじゃないかなって思うので。それがお願いですかね。
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