新たに加入したのは、14歳の林仁愛(はやし・にいな)。ライブ序盤のMCタイムで紹介されると、メガネに白いワンピース姿で登場し、「よろしくお願いします!」とフレッシュにあいさつした。
新メンバーの加入は、2023年5月に川嶋美楓がグループに加わって以来、約2年ぶりとなる。これまで最年少だった遠藤彩加里は、「自分が先輩になるっていう実感が湧いてきてうれしい。これからも一緒に先輩に甘えていきましょう」と林に呼びかけ、温かく迎え入れた。林は9月から本格的にメンバーとして活動していくという。
なお、林のメンバーカラーは「ブライトグリーン」に決定。「自分が緑をイメージしたことがなかったので斬新です。新たな色をもらえることがうれしい」と笑顔を見せ、「歌もダンスもレベルアップして、グループに馴染めるようにがんばりたい」と今後への意気込みを語った。
ハロー!プロジェクトのなかでは珍しい“メガネキャラ”については、「ひとつの個性として受け入れてもらえることで、わかりやすく、覚えてもらえると思うので、うれしいです」と語った。また、憧れのメンバーとして川嶋の名前を挙げ、「いつかこうなりたいと思っていた憧れの存在」と話した。
同公演は、4月19日からスタートした春ツアー(全国8会場16公演)のファイナルにあたり、オンライン動画配信サービスHuluでの生配信に加え、全国51館および台湾の映画館でもライブビューイングが実施された。
ステージには、段原瑠々、井上玲音、工藤由愛、松永里愛、有澤一華、入江里咲、江端妃咲、石山咲良、遠藤、川嶋の10人が登場。迫力ある歌唱とダンスで約2時間半にわたって公演を展開し、ツアーの集大成として堂々たるパフォーマンスを披露した。
サブリーダーの井上は「ここが通過点だったと思ってもらえるように、今後も期待してほしいです。新しいメンバーも入りますし、すごくワクワクするグループでありたいと思います。これからもよろしくお願いします」と呼びかけ、リーダーの段原は「10人で完走できて何よりうれしいです。これからは11人でもっともっと上のステージに上がっていけるようにがんばります」と力強く語った。
グループは2月に、竹内まりやの「今夜は Hearty Party」をカバーした両A面シングルをリリース。2021年の「プラスティック・ラブ」に続く竹内作品のカバー第2弾として話題を集めた。いずれもこの日のセットリストには含まれなかったが、2021年にリリースした、竹内の夫・山下達郎が率いたシュガー・ベイブの名曲「DOWN TOWN」のカバーが披露され、会場を盛り上げた。
今後は、7月19日からスタートするハロー!プロジェクト総出演のコンサート『ハロ!コン2025』をはじめ、『TOKYO IDOL FESTIVAL 2025』(8月23日)、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025』(9月20日)といった大型フェスへの出演や、9月6日・7日に予定されている台北・香港での海外単独公演など、多彩なステージが控えている。新体制となったJuice=Juiceのさらなる展開に注目が集まる。