シャンソン歌手のクミコが、ベストアルバム『シャンソンティックな歌たち~「出逢い」が歌を運んだ~』をリリースした。これを記念し、アルバムにゆかりのある作詞家や俳優などからのコメントが公開された。


 寄稿者には、作詞家の松本隆、音楽評論家で作詞家の湯川れい子、作家・エッセイストの阿川佐和子、俳優の井上芳雄らが名を連ねている。

 同作は、クミコが70歳、そしてアルバム『AURA』(2000年)で“クミコ”として再デビューしてから25周年というメモリアルイヤーにリリースされるベスト盤。シャンソンの名曲やオリジナル楽曲の中から13曲を収録し、うち5曲が新録音となっている。

 その新録曲のひとつ『人生は美しい』は、佐世保の大空襲を生き延びた古賀力による訳詞が平和への想いを込めた一曲。また、代表曲「INORI~祈り~」は、戦後80年の節目となる今年、15年ぶりの新録音が施され、レコーディング映像を収めたミュージックビデオも公開された。

 松本隆は、自身が作詞した「Woman “Wの悲劇”より」について、「クミコさんみたいに人生の裏と表を知り尽くした人に歌われても、まだ深みを感じさせてくれるんだから、歌も喜んでますよ」とコメント。阿川佐和子は、自ら作詞しクミコとのデュエットにも参加した「無口なお月さま」について、「ヤバイです。クミコファンのみなさまにお詫びします。変な声が混ざってるの」とユーモラスに語った。

 さらに、井上芳雄はデュエット曲「車輪」を含む同作について、「どの曲もクミコさんだから表現できる一曲になっていることに改めて感動します」と述べ、湯川れい子も「うまれてきてくれてありがとう」について「金色に輝く宝石のように素晴らしい歌」と称賛した。コメントは、日本コロムビア公式サイトのクミコのページに公開されている。

 アルバム発売を記念したコンサートも7月1日に東京オペラシティで開催予定。
「車輪」で共演する井上芳雄もスペシャルゲストとして出演する。
編集部おすすめ