「第76回カンヌ国際映画祭」(2023年)コンペティション部門に出品された『アスファルト・シティ』(R15+)が、6月27日より全国公開中だ(配給:キノフィルムズ/提供:木下グループ)。元救急救命隊員が書き上げた原作を基に、「救急現場で闘う英雄たちに捧げる」真実の物語として結実した本作。登場人物たちとともに125分間を駆け抜けた観客が、最後にたどり着く光とは何か――。
舞台は犯罪と暴力が渦巻くニューヨーク・ハーレム。出動命令と同時に命を救うため飛び出していく救急救命隊員たちが、ギャング抗争や銃撃戦、オーバードーズ、DV、言葉の通じない患者対応など、まさに“地獄”とも呼べる現場に挑む。そんな知られざるリアルを描き出す、緊迫の没入型スリラーだ。
ベテラン救急救命隊員の主人公・ラットを演じるのは、『ミスティック・リバー』『ミルク』でアカデミー賞主演男優賞を2度受賞した名優ショーン・ペン。相棒となる新人隊員クロスを『X-MEN』シリーズや『レディ・プレイヤー1』のタイ・シェリダンが演じる。
共演は、『ファンタスティック・ビースト』シリーズのキャサリン・ウォーターストン、『ラストデイズ』のマイケル・ピット、元プロボクサーのマイク・タイソンら個性派キャストが脇を固め、ハーレムで生き抜く人々をリアルに表現する。
監督は、『ジョニー・マッド・ドッグ』『暁に祈れ』などで社会と人間のダークサイドに真正面から切り込む作風で評価されるジャン=ステファーヌ・ソヴェール。
本作は、若き救急救命士の目を通して、想像を超える救急医療現場の惨状を突きつけ、過酷な現実に心を擦り減らす隊員たちを生々しく描く。主演のペンとシェリダンは製作総指揮も兼任し、「医療従事者を演じる」のではなく「医療従事者になる」べく役作りを超えた体験を積み上げた。
2人は撮影前の2ヶ月間、週3~4日、病院で救急隊員と夜勤の救急車に同乗して隊員と行動を共にした。日中には、約5時間の教室での臨床実習、心肺蘇生法、挿管、点滴の方法まで学ぶ本格的なトレーニングを重ねたという。「この映画を通して、医療に携わる人々の人生や背負っている重荷を理解してもらえたら」と、医療従事者への敬意を込めて語っている。
また、監督が体験した救急車同乗取材での実話をもとにした冒頭シーンも見どころ。ブルックリンのワイコフハイツ病院で、銃撃戦の通報が入り、花火の音だと思ったものが実際には銃撃音だったという独立記念日の夜の経験を、緊張感そのままに映画に落とし込んでいる。
音響面もこだわっている。サウンドデザインを担当したのは、『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』などで数々の賞を受賞したニコラス・ベッカーと、ギャスパー・ノエ作品でも知られるケン・ヤスモト。登場人物の視点と一体化する混沌としたサウンドスケープで、観客を深い没入感へと誘う。
舞台は犯罪と暴力が渦巻くニューヨーク・ハーレム。出動命令と同時に命を救うため飛び出していく救急救命隊員たちが、ギャング抗争や銃撃戦、オーバードーズ、DV、言葉の通じない患者対応など、まさに“地獄”とも呼べる現場に挑む。そんな知られざるリアルを描き出す、緊迫の没入型スリラーだ。
ベテラン救急救命隊員の主人公・ラットを演じるのは、『ミスティック・リバー』『ミルク』でアカデミー賞主演男優賞を2度受賞した名優ショーン・ペン。相棒となる新人隊員クロスを『X-MEN』シリーズや『レディ・プレイヤー1』のタイ・シェリダンが演じる。
共演は、『ファンタスティック・ビースト』シリーズのキャサリン・ウォーターストン、『ラストデイズ』のマイケル・ピット、元プロボクサーのマイク・タイソンら個性派キャストが脇を固め、ハーレムで生き抜く人々をリアルに表現する。
監督は、『ジョニー・マッド・ドッグ』『暁に祈れ』などで社会と人間のダークサイドに真正面から切り込む作風で評価されるジャン=ステファーヌ・ソヴェール。
本作は、若き救急救命士の目を通して、想像を超える救急医療現場の惨状を突きつけ、過酷な現実に心を擦り減らす隊員たちを生々しく描く。主演のペンとシェリダンは製作総指揮も兼任し、「医療従事者を演じる」のではなく「医療従事者になる」べく役作りを超えた体験を積み上げた。
2人は撮影前の2ヶ月間、週3~4日、病院で救急隊員と夜勤の救急車に同乗して隊員と行動を共にした。日中には、約5時間の教室での臨床実習、心肺蘇生法、挿管、点滴の方法まで学ぶ本格的なトレーニングを重ねたという。「この映画を通して、医療に携わる人々の人生や背負っている重荷を理解してもらえたら」と、医療従事者への敬意を込めて語っている。
また、監督が体験した救急車同乗取材での実話をもとにした冒頭シーンも見どころ。ブルックリンのワイコフハイツ病院で、銃撃戦の通報が入り、花火の音だと思ったものが実際には銃撃音だったという独立記念日の夜の経験を、緊張感そのままに映画に落とし込んでいる。
音響面もこだわっている。サウンドデザインを担当したのは、『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』などで数々の賞を受賞したニコラス・ベッカーと、ギャスパー・ノエ作品でも知られるケン・ヤスモト。登場人物の視点と一体化する混沌としたサウンドスケープで、観客を深い没入感へと誘う。
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