サンライズとカラーの共同制作の「ガンダム」シリーズ最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』。テレビシリーズ放送に先駆け、一部話数を劇場上映用に再構築した劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』の再上映記念舞台あいさつが28日に都内で実施され、マチュことアマテ・ユズリハ役を演じた声優の黒沢ともよ、シリーズ構成・脚本の榎戸洋司氏、監督の鶴巻和哉氏が登壇した。


 最終話(12話)が24日深夜に放送されたばかりで、秘話も語られた。第11話では、シロウズがシャア・アズナブルだと判明。その際に“変身”したことでも話題となった。榎戸氏は「11話の脚本の準備稿を書いた時に監督から電話が掛かってきまして『やっぱりマスクを着けた士官服のコスチューム姿を、ここで出しておきたい。だけど、シャアが自分で衣装を用意して自分で着替えるのはおかしいから嫌だ』と(笑)。じゃあ、変身すればいいんじゃない、と(笑)。ジークアクスの世界にはゼクノヴァ現象がしょっちゅう起きていて。モビルスーツが出現したり、消えたりするんだから服装が変わるぐらいアリんじゃないの、と。赤いガンダムが出現する不思議現象の余波なら許してくれるんじゃないの、と」と秘話を明かし、会場からは賛同の拍手が。

 鶴巻監督も「普通に考えたらシロウズのまま、赤いガンダムに乗ればいいんだけど、なんとなく思ったんです、シャアのコスチュームになった方がうけるんじゃないか、と。無理難題を言ってみた。『さすがに変身…。
でも変身しかないか』となりましたね」と思い返していた。

 本作は「エヴァンゲリオン」シリーズを手掛けるスタジオカラーとガンダムシリーズを手掛けるサンライズによる新たなガンダムシリーズが日本テレビ系列で24日まで放送された。2021年公開の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』をはじめとする『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズにて監督を務めた鶴巻和哉氏が本作の監督を務め、シリーズ構成は榎戸洋司氏、メカニカルデザインは山下いくと氏と豪華スタッフ陣が集結した。

■『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』あらすじ
宇宙に浮かぶスペース・コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハは、戦争難民の少女ニャアンと出会ったことで、非合法なモビルスーツ決闘競技「クランバトル」に巻き込まれる。

エントリーネーム「マチュ」を名乗るアマテは、GQuuuuuuX(ジークアクス)を駆り、苛烈なバトルの日々に身を投じていく。

同じ頃、宇宙軍と警察の双方から追われていた正体不明のモビルスーツ《ガンダム》と、そのパイロットの少年シュウジが彼女の前に姿を現す。

そして、世界は新たな時代を迎えようとしていた。
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