石森プロは19日、故・石ノ森章太郎氏による代表作『サイボーグ009』の新作アニメーション『サイボーグ009 ネメシス』の制作を正式に発表した。

 『サイボーグ009』は、1964年7月19日発行の「週刊少年キング」(少年画報社)で連載が開始され、今年で誕生61年。
60周年のアニバーサリーイヤーだった昨年は、初の舞台化やタテ読みフルカラーコミックでのリメイクなど、さまざまな企画が展開された。そんな長きにわたり愛され続けてきたSFヒーロー作品が、ふたたびアニメーションという形で新たな命を吹き込まれる。

■『サイボーグ009』とは

 009(ゼロゼロナイン)・島村ジョーをはじめとする9人のゼロゼロナンバーサイボーグたちが、悪の組織により戦争のための人間兵器として改造手術を受けながらも組織を脱出し、世界から争いを無くすために戦う物語。石ノ森章太郎のライフワークとなった作品。

■石ノ森章太郎(いしのもり・しょうたろう)
本名:小野寺章太郎
1938年1月25日、宮城県登米郡(現・登米市)生まれ。
1954年、高校在学中に『二級天使』でデビューし、高校卒業と同時に上京。萬画家(まんがか)生活に入る。
特撮実写作品『仮面ライダー』の原作者としても知られ、映像と漫画で並行して作品を展開するメディアミックスの分野を広く開拓し、活躍した。
代表作に『サイボーグ009』『仮面ライダー』『佐武と市捕物控』『マンガ日本の歴史』などがある。2006年には、角川書店から500巻770作品におよぶ個人全集『石ノ森章太郎萬画大全集』が発行開始され、一人の著者による最も多い漫画の出版の記録としてギネスブックに認定された。
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