3年前、シロハラインコを飼うためにインコ専門店を訪れた飼い主さん。そこにいたのが、羽がボロボロになってしまっていたかえるちゃんだった。
「ギャーギャー元気に鳴くインコ達の中で、ひっそりとカゴの隅っこにいたかえるちゃんを見つけました。なんだか寂しそうで可哀想に思い、気になって店員さんに聞いてみると、元々は別の飼い主さんに飼われていた子とのことでした。すごく可愛がられてはいたようなのですが、訳あって手放されたと聞き、なんだか切なくなりました」
帰宅後もかえるちゃんの寂しそうな姿が忘れられなかった飼い主さんは、翌日またインコ専門店を訪れてお迎えを決断したという。インコはストレスや寂しさで毛引き症になってしまうが、飼い主さんが3年間かえるちゃんに愛情を注ぎ続けた結果、羽は色鮮やかで綺麗に生え揃った。
「この3年間、特に特別なことはしていません。声をかけてあげたり、とにかく仲良くなろうとスキンシップを適度に取ったりしていくうちに距離も近くなり、今ではベッタリ懐いてくれました。寂しがりやなので、構って欲しかったのかもしれません」
「この子を幸せにするつもりが気づいたら幸せにしてもらっていた」と動画で語っていた飼い主さん。精神疾患を持っていて自身もボロボロの状態だった飼い主さんは、かえるちゃんを迎えたことで、「頑張って生きなきゃ」と思えるようになったという。
「生きていくことが辛くてどん底の中で出会えたのがかえるちゃんです。