株式会社KADOKAWAは28日、2025年7月から放送がスタートした新作アニメ4タイトルの「二次利用ガイドライン」を公開した。これにより、対象となるアニメにおいては、YouTubeで切り抜き動画や、解説・考察動画等の公開が可能となる。
各作品の公式サイトでは「視聴者やファンの皆さまによる二次利用を歓迎しております。そこで、皆さまが安心して二次利用を行っていただけるよう、このガイドラインを公開します」と説明している。

 二次利用ガイドラインを公開した2025夏アニメ作品は『盾の勇者の成り上がり Season 4』、『New PANTY & STOCKING with GARTERBELT』、『まったく最近の探偵ときたら』、『フードコートで、また明日。』の4作品。

 ガイドラインに沿って利用すれば、YouTubeで公開するコンテンツ1件あたり各話4分まで(「New PANTY & STOCKING with GARTERBELT」は各話2分まで)アニメ本編映像を利用できる。二次利用の例としては・コンテンツの「切り抜き」動画、・コンテンツの映像を使った「解説」動画、・コンテンツの「英訳」動画 など。

 また、YouTubeにおいて二次利用動画を収益化したい場合、KADOKAWAが運営するYouTubeMCN「CSP(クリエイターサポートプログラム)」を利用し、製作委員会(権利者)に収益の一部を分配したうえで、収益を得ることができる。詳しい利用条件や禁止事項等は、各ガイドラインを要確認。

 「CSP」とは、YouTubeが提供するMCN機能と、KADOKAWAが独自で開発した二次利用の管理・収益分配システムを活用し、クリエイターや権利者の皆様が、新たな収益やPRの機会を得られるサービス(2022年3月提供開始)。

 KADOKAWAグループは、「世界の才能と、感動をつなぐ、クリエイティブプラットフォーマーへ」というコーポレートミッションのもと、CSPを展開することで、自社のアニメ(一部)やクリエイターのコンテンツ等、著作物(IP)の二次利用を許諾し、世界中で「創作の連鎖」が生まれることを目指している。

 現在、VTuber・ストリーマーら国内外のクリエイターをはじめ、アニメ公式や切り抜きなど、幅広いYouTubeチャンネルがCSPを利用しており、利用チャンネル数は600チャンネル以上、累計チャンネル登録者数は6000万人以上にのぼる。
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