ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ(刀ミュ)の十周年を記念したミュージカル『刀剣乱舞』 目出度歌誉花舞 十周年祝賀祭が、29日と30日の2日間にかけて、東京ドームにて行われた。

 2015年1月にサービスを開始し、一大ブームを巻き起こしたゲーム『刀剣乱舞ONLINE』。
同年10月に初めてミュージカル化し、そのトライアル公演が大きな話題となってから10年。『刀ミュ』は、2.5次元ミュージカル界でも屈指の人気を誇る作品へと成長した。

 今回の十周年祝賀祭は、節目の大祭として東京ドームで盛大に開催。両日出演する41人の刀剣男士キャストと4人の歴史上人物キャストのほか、29日には膝丸役の高野洸、30日には和泉守兼定役の有澤樟太郎、蜻蛉切役のspiが出演した。29日と30日の同所公演は、公式サイトにて『大当 歌誉入札会』として実施された、これまでのライブパート楽曲への投票(入れ札)の結果に基づき、上位50曲のうち41曲が厳選され、各公演の構成を大幅に変えて上演。10席(10位)までの楽曲については、あわせて順位も発表された。

 歴史上人物キャストによる口上ではじまり、会場全体でのカウントダウンでスタート。両日ともに、刀剣男士キャストが登場すると、悲鳴にも似た大歓声で開幕した。正面には3面スクリーン、メインステージ中央には階段があり、アリーナ席の中央を縦断する花道には3段になるセンターステージ、4台のムービングステージ、「10TH ANNIVERSARY MUSICAL TOUKEN RANBU」の文字と刀剣男士の紋があしらわれた2人乗りの気球5台と、ドーム全体を縦横無尽に使ったダイナミックな演出が続いた。

 注目の『大当 歌誉入札会』の結果は、2日に分けて発表された。主席は「サルサdeソウル ~十周年祝賀祭~ver.」、2席は「Scarlet Lips」、3席は「百花繚乱」、4席は「断然、君に恋してる!」、5席は「想いの彼方」、6席は「炎舞」、7席は「mistake」、8席は「獣」、9席は「ETERNAL FLAME」、10席は「YUKARI」。それぞれ趣向を凝らした演出に、会場は大興奮。
惜しくも10席に入らなかった楽曲も、彩り豊かなパフォーマンスで披露された。

 中盤には、この日参加できなかったキャストからのメッセージ映像も上映された。刀剣男士の戦闘ver.の衣裳に身を包み、岩融役の佐伯大地、千子村正役の太田基裕、髭切役の三浦宏規、小竜景光役の長田光平が刀剣男士としてコメントを寄せた。

 10周年にふさわしいスケールでありつつ、10年間で培った絆と密接な心の距離を再確認した2日間。2日目の最後には、三日月宗近として黒羽麻璃央が「主よ!必ずまた会おう!」と宣言。次の節目へ向け、新たな門出を踏み出した。

■キャスト一覧
三日月宗近役 黒羽麻璃央
小狐丸役 北園涼
石切丸役 崎山つばさ
今剣役 大平峻也
加州清光役 佐藤流司
大和守安定役 鳥越裕貴
堀川国広役 阪本奨悟
蜂須賀虎徹役 高橋健介
長曽祢虎徹役 伊万里有
にっかり青江役 新木宏典
物吉貞宗役 横田龍儀
大倶利伽羅役 牧島輝
陸奥守吉行役 田村心
巴形薙刀役 丘山晴己
明石国行役 仲田博喜
鶴丸国永役 岡宮来夢
御手杵役 田中涼星
篭手切江役 田村升吾
桑名江役 福井巴也
松井江役 笹森裕貴
浦島虎徹役 糸川耀士郎
日向正宗役 石橋弘毅
豊前江役 立花裕大
大典太光世役 雷太
ソハヤノツルキ役 中尾暢樹
水心子正秀役 小西成弥
源清麿役 佐藤信長
五月雨江役 山崎晶吾(※崎=たつさき)
村雲江役 永田聖一朗
大包平役 松島勇之介
山姥切国広役 加藤大悟
肥前忠広役 石川凌雅
鬼丸国綱役 林光哲
一期一振役 國島直希
大般若長光役 京典和玖
へし切長谷部役 木原瑠生
山姥切長義役 水江建太
南海太郎朝尊役 塩田一期
笹貫役 福澤侑
後家兼光役 佐奈宏紀
大慶直胤役 大友至恩
榎本武揚役 藤田玲
伊達政宗役 岡幸二郎
支倉常長役 唐橋充
坂上田村麻呂役 三上市朗
岩崎大輔、大野涼太、笹原英作、村中一輝、花見卓也、佐藤誠一、齋藤駿、SHIMa、間下友貴、島本隆、齊藤大士、Takumi、Tanioka、巽imustat、島田和哉、Tobita、岩崎涼介(※崎=たつさき)、N∀O、TEN、HAYATO、優志

【日替わり出演】
7月29日
膝丸役 高野洸
7月30日
和泉守兼定役 有澤樟太郎
蜻蛉切役 spi
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