奥平大兼＆當真あみ、若い世代へ“つながる想い”　映画『雪風 YUKIKAZE』主題歌コラボ映像公開

　俳優・竹野内豊が主演する映画『雪風 YUKIKAZE』と、Uruが歌う主題歌「手紙」のコラボレーションムービーが公開された。

　本作は、太平洋戦争中、僚艦（りょうかん＝味方の軍艦）が次々と大破・炎上していく中にあって、不死身ともいえる戦いぶりを見せ、主力である甲型駆逐艦38隻のうち、ほぼ無傷で終戦を迎えた駆逐艦「雪風」の知られざる史実を背景に、戦中から戦後、そして現代へと続く激動の時代を懸命に生き抜いた人々の姿を、壮大なスケールで描き出す。

　コラボムービーでは、平和な海が戦場だった過酷な時代に、“普通”の幸せを願いながら未来のために奮闘した人々の姿を描写。「雪風」の若き水雷員・井上壮太（奥平大兼）と、兄・早瀬幸平（玉木宏）の帰還を信じて祈り続けた妹・サチ（當真あみ）の視点を通して、本作の世界観を主題歌「手紙」にのせて描き出している。

　さらに、奥平と當真がそれぞれ演じた80年前のシーンを鑑賞する撮り下ろし映像も挿入。本編とはまた異なるかたちで、「戦中から現代へと時代を“つなぐ”」という本作のテーマが表現された、特別な映像に仕上がっている。映画と主題歌の相乗効果で、心を揺さぶる“涙の一曲”として観客の心に残るだろう。

　主題歌「手紙」は、Uruが作詞・作曲を手がけ、本作のために書き下ろしたもの。Uruは「遠い昔を生き、現代の私たちに時代を繋いでくださった方々への感謝や、自分の家族や経験に想いを重ねながら作りました」「何気ない日々をより大切に生きようと思わせてくれたこの作品に、寄り添うことのできる曲になってくれたらうれしいです」とコメントを寄せている。

　真珠湾攻撃による日米開戦以降、ミッドウェー、ガダルカナル、ソロモン、マリアナ――すべての苛烈な戦場を生き抜き、数多くの仲間たちを救い、必ず共に帰還してきた一隻の駆逐艦「雪風」。やがて“幸運艦”と呼ばれるようになったこの艦には、冷静沈着な艦長・寺澤（竹野内）の卓越した指揮と、下士官・兵をまとめあげ信頼を集める先任伍長・早瀬（玉木）の的確な判断があった。時にぶつかりながらも、互いを信頼しあう2人。そして「雪風」は、日米海軍が雌雄を決するレイテ沖海戦へと突入していく。

　主演の竹野内（艦長・寺澤一利役）、玉木（先任伍長・早瀬幸平役）、奥平（若き水雷員・井上壮太役）をはじめ、戦火に立ち向かう乗員たち、當真（早瀬の妹・サチ役）、田中麗奈（寺澤の妻・志津役）、益岡徹（志津の父・葛原芳雄役）、石丸幹二（帝国海軍軍令部作戦課長・古庄俊之役）、そして、実在の第二艦隊司令長官・伊藤整一を演じる中井貴一らが登場。彼らの姿を通じて、“今を生きる私たち”へと平和へのメッセージが託される。