漫画『夜鐘のキト』(作者:夏目げんり)のコミックス第1巻が12日に発売されることが決定した。あわせて、コミックス版は前代未聞の「1巻まるごと全ページ描き直しバージョン」として掲載されることが、週刊少年マガジン編集部より発表された。
雑誌に掲載されたものを手直しして単行本に収録することは、漫画業界では古くからよくあること。編集部は「ですが、今回のように全ページにわたりまるまる描き直すのは前代未聞…」と説明。
週刊連載をしながらの描き直し作業は想像を絶するハードな作業になるため、当然のごとく編集部は著者に対して、「なんとか『手直しレベル』で掲載するよう説得を試みておりました。それでも著者・夏目げんり先生の意志はかたく、このたび全ページ描き直し収録が決定いたしました」と経緯を伝えた。
なぜ、そのようなことをするのだろうか?作者の夏目げんり氏は「1話公開時に多くの方から『読みづらい』というお言葉を頂戴して、自分の至らなさを痛感し、本当に申し訳ない気持ちになりました。プロという肩書で漫画を描く立場にありながら、情けないことに心が折れそうになってしまいました」と告白。
「ですが、頂いたコメントの中には物語を楽しんでくださっているお声も沢山あり、ここで折れるのはあまりにも不義理だと感じて、無理を言って1巻内の全ての描き直しをお願いしました。連載に穴を空けないという約束の下、許可をいただいた次第です。まだまだ拙い原稿とは思いますが、読みやすくなってと、祈りながら描きました。原稿を差し替えることには、お手間もお金もかかると存じます。この場をお借りして、改めて関係各所に御礼を申し上げます」と今回の経緯を明かした。
また、「役者や納棺師など色んな仕事を経験してきた中で、趣味で描いていた絵に「あなたのオリジナルの作品が読んでみたい」とお手紙をいただき、漫画を描き始めました。
お手紙をいただいた時も、読み切りや連載が決まった時も、担当さんと物語を作った時も、デザイナーさんが作っていただいたロゴも、作品にいただいたコメントも、アシスタントさんたちをはじめ多くの方がこの作品に関わってくださっていることも、「夜鐘のキト」の世界とキャラクターたちが生まれたことも。私にとっては人生で起こった最高の奇跡です」。
「いただいた嬉しいことの全てにお返ししていくために、努力と研鑽を続けたいと思っています。一介の新人漫画家のこんなに長い文章をお読みいただき、誠にありがとうございました」とコメントを寄せた。
担当編集も「夏目さんが倒れるのではないかと心配でした。他の先生は真似しないでください!」と呼びかけた。
同作は5月20日より週刊少年マガジンで連載がスタートした魔法ファンタジー。魔法使い…それは、世界で最も恐れられている異端者たちの呼び名。サーカス団で奴隷以下の暮らしを強いられていた魔法使いの「ロアン」は、ある日、偏屈なエルフの「キト」と出会う。キトの正体は、ロアンと同じ魔法使い。そして、悪名高い私刑団『夜鐘(やしょう)』の一員だった――世界一の嫌われ者たちが、世界を救う。
雑誌に掲載されたものを手直しして単行本に収録することは、漫画業界では古くからよくあること。編集部は「ですが、今回のように全ページにわたりまるまる描き直すのは前代未聞…」と説明。
週刊連載をしながらの描き直し作業は想像を絶するハードな作業になるため、当然のごとく編集部は著者に対して、「なんとか『手直しレベル』で掲載するよう説得を試みておりました。それでも著者・夏目げんり先生の意志はかたく、このたび全ページ描き直し収録が決定いたしました」と経緯を伝えた。
なぜ、そのようなことをするのだろうか?作者の夏目げんり氏は「1話公開時に多くの方から『読みづらい』というお言葉を頂戴して、自分の至らなさを痛感し、本当に申し訳ない気持ちになりました。プロという肩書で漫画を描く立場にありながら、情けないことに心が折れそうになってしまいました」と告白。
「ですが、頂いたコメントの中には物語を楽しんでくださっているお声も沢山あり、ここで折れるのはあまりにも不義理だと感じて、無理を言って1巻内の全ての描き直しをお願いしました。連載に穴を空けないという約束の下、許可をいただいた次第です。まだまだ拙い原稿とは思いますが、読みやすくなってと、祈りながら描きました。原稿を差し替えることには、お手間もお金もかかると存じます。この場をお借りして、改めて関係各所に御礼を申し上げます」と今回の経緯を明かした。
また、「役者や納棺師など色んな仕事を経験してきた中で、趣味で描いていた絵に「あなたのオリジナルの作品が読んでみたい」とお手紙をいただき、漫画を描き始めました。
お手紙をいただいた時も、読み切りや連載が決まった時も、担当さんと物語を作った時も、デザイナーさんが作っていただいたロゴも、作品にいただいたコメントも、アシスタントさんたちをはじめ多くの方がこの作品に関わってくださっていることも、「夜鐘のキト」の世界とキャラクターたちが生まれたことも。私にとっては人生で起こった最高の奇跡です」。
「いただいた嬉しいことの全てにお返ししていくために、努力と研鑽を続けたいと思っています。一介の新人漫画家のこんなに長い文章をお読みいただき、誠にありがとうございました」とコメントを寄せた。
担当編集も「夏目さんが倒れるのではないかと心配でした。他の先生は真似しないでください!」と呼びかけた。
同作は5月20日より週刊少年マガジンで連載がスタートした魔法ファンタジー。魔法使い…それは、世界で最も恐れられている異端者たちの呼び名。サーカス団で奴隷以下の暮らしを強いられていた魔法使いの「ロアン」は、ある日、偏屈なエルフの「キト」と出会う。キトの正体は、ロアンと同じ魔法使い。そして、悪名高い私刑団『夜鐘(やしょう)』の一員だった――世界一の嫌われ者たちが、世界を救う。
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