声優の春瀬なつみ、大塚剛央が13日、東京・松屋銀座8階イベントスクエアで行われた『メダリスト展』ゲスト会見に出席した。

 本展は、『メダリスト』初の展覧会。
原作者・つるまいかだ氏が本展のために描き下ろしたイラストをはじめ、原作の名シーンの数々や、作品の世界観の再現展示、選りすぐりのアニメ名シーン映像も登場し、作品のおもしろさと、フィギュアスケートのおもしろさを感じられる展覧会となる。描き下ろしイラストを使用した本展オリジナルグッズも多数販売予定。

 見どころを聞かれると、一足先に展示を見た2人は「見どころしかない」としばし悩む様子を見せた。春瀬は「全部って言いたいところなんですけど、この展覧会のために先生(つるま氏)が描き下ろされたイラストがあって、その立体的なイラストは展覧会に来た人しか体感できない」と紹介。「どこにいてもいのりと目が合うので、たくさんお客さんがいる中でもいのりと一対一で目を合わせてお話しているような、演技を間近で見せてもらっているような気持ちになれるのでぜひ見てほしいと思います」とアピールした。

 大塚も「全部」と前置きしたうえで、「スタッフさんのお話とか原作者のつるまいかだ先生のコメントも本当にたくさんあって」とし、「どんなふうにメダリストが作られていったのか、原作もアニメもその道筋と愛、想いがすごく詰まったコメントの数々といっしょに展示を見ていただけると…個人的には関わっている身として見どころだなと思いました」と製作の裏側が垣間見える点を伝えた。

 展覧会には、つかさのパーカーのひもを引っ張ると録り下ろしボイスが聞ける体験型展示も。同じく録り下ろし音声ガイドも、春瀬は「つかさといのりらしいほっこりした紹介の仕方をしている」、大塚は「いのりとつかさがそこにいるような感じで聞いていただけるんじゃないかな」と期待をあおった。

 会見では、展覧会限定グッズやコラボメニューも紹介、大塚は、司先生がほめているシーンを集めた、毎日ほめてもらえる日めくりカレンダー「ほめくりカレンダー」をおすすめ。イチオシのページを聞かれると、真剣に選んだ大塚は、作中で司先生がいのりに向けて言った「笑顔が誰よりも天才!」をピックアップ。司会から気持ちを込めてせりふを言うようリクエストされると、少し照れた様子を見せたあと、マイクを春瀬にあずけ、全力で「笑顔が誰よりも天才!!!!!」と披露。さすがの声量と勢いにどよめきとともに拍手が起こっていた。


 つるま氏によって人気連載中の本作は、氷の上で出会った2人がタッグを組んで、フィギュアスケートで世界を目指す物語。スケーターとして挫折し、夢破れた青年・司が出会ったのは、フィギュアスケートに強い憧れを抱く少女・いのり。フィギュアスケートを諦めさせる口実として母親にリンクへ連れて来られたいのりには、誰より強いリンクへの執念があった。いのりが内に秘める執念と情熱を目の当たりにした司が自らコーチに名乗りを上げ、母の反対を押し切る形でスケートを始めることになる。やがて司の指導のもと、いのりはその才能を開花させていく。

 2020年より『月刊アフタヌーン』で連載され、「次にくるマンガ大賞 2022」コミックス部門で1位を受賞するなど、数々の賞を受賞している話題作。ことし1月~3月にテレビアニメの第1期が放送され、第2期が2026年1月よりテレビ朝日系“NUMAnimation”枠にて放送が予定されている。

 きょう13日~9月2日に東京・松屋銀座8階イベントスクエア、10月に大阪・大丸ミュージアム梅田、12月に石川・香林坊大和にて開催される。
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