パルコは、2023年にゲーム事業専門チームを発足し、2024年9月から「ゲーム事業開発部」として、催事・EC・メディア・コラボレーションなど多様に展開している。
新レーベルは、ファッション・エンタテインメント・アートなど多岐にわたるカルチャー領域での事業展開を通じて培った独自の目利きと創造性をゲーム分野へ活用し、パルコの文化創造事業領域をさらに広げる新規事業となる。パルコのゲーム事業を総合するブランド名称として発足し、より戦略的かつ継続的な事業推進をするために創設。新たに加わる「パブリッシング事業」のほか、引き続き催事やコラボレーション、PARCO実店舗を活用した展開など「PARCO GAMES」の名の下でゲーム事業を総合的かつグローバルに推進する。
なおパブリッシング事業においては、「PARCO GAMES」が厳選した国内外の気鋭のインディーゲーム『南極計画』『CONSTANCE』『the Berlin Apartment』の計3タイトルを取り扱い、それぞれ販売開始は2025年冬を予定。また、9月に開催される『東京ゲームショウ2025』にも、ゲームレーベルとして初出展する。
ゲームパブリッシング事業本格参入の背景について、ゲーム事業開発部・西澤優一部長は「パルコは創業以来、独自の視点で新たな価値を創造するインキュベーション精神を大切にしてまいりました」とし、「そこから得た知見や経験をゲーム事業に活用することで、元来ゲーム業界が持ち得る魅力や熱量、その可能性を共に押し上げ拡張していきたい想いを強く持ったことから、世界の市場へ魅力のあるゲームカルチャーを届けるために『パブリッシング事業』への本格参入を決定しました」と説明。
インディーゲームの領域への特化については、「クリエイター個人や小規模チームが手がける独創性豊かな作品が特徴的なムードを醸成し、パルコのインキュベーション精神と親和性が高い領域であると捉えております」とシンパシーを感じたとし、「PARCO GAMESではインディーゲームの領域へ注力しゲームカルチャーとの新たな価値共創を目指し、パルコらしいアプローチを大切にするゲームパブリッシャーとして独創的な活動を目指してまいります」と宣言。具体的には「活動の中ではオンライン上での販売流通のみならず、全国に15店舗展開する商業施設PARCOの強みも最大限活かし、実店舗でのゲームコンテンツの体験価値創出などオンラインとオフライン両面でゲームカルチャーの魅力を広げてまいります」と伝えた。
今後の展望については「パブリッシング事業でのタイトル取扱い拡大とグローバルで独自性ある事業を推進し、同時に国内外での『PARCO GAMES』の認知、ブランディング向上につなげてまいります」とし、「また今後は、ゲームIP開発の着手も視野に入れており、自社でのゲームIP開発・保有から自社パブリッシングへつなげ、ゲーム事業の成長基盤をより一層強固にすることを目指してまいります」と意気込んだ。