■両後ろ足麻痺、母の余命宣告、夫の意識不明…大切な存在に同時に起きた試練の連続
――じゅぴ太くんは1年前ヘルニアを発症し、両後ろ足麻痺となってしまったとのことですが、当時の状況について教えてください。
「突然の発症でした。3歳のときに自己免疫介在性溶血性貧血という難病になってしまったのですが、その薬の副作用で、2年前に進行性網膜萎縮症を発症し、盲目になってしまったことで、見えない恐怖から外で歩くことをしなくなっていました。毎日、少しずつ外に連れていき、ようやく10歩くらい歩けるようになってきた矢先に、両後ろ足麻痺になったので、『歩くことまで奪われるだなんて!』とここで諦めるという選択肢は私にはありませんでした」
――お母さまの余命宣告を受けた直後で、じゅぴ太くんが両後ろ足麻痺になってしまい、その次の日には、旦那さまが意識不明で緊急搬送されてしまったとのことで、非常に大変な時期だったと思います。当時のご心境について、教えてください。
「次から次に起こる最悪な出来事に驚きと恐怖感がすごかったです。母と、じゅぴと主人、全員私の大切な人ばかりだったので、3人分私1人で身代わりになりたい気持ちでした。ですが、変われる訳がないので、私にできることをすべてしようと決意しました」
■整体と日々のリハビリで奇跡の回復、誕生日に歩いてお迎え「本当に諦めなくてよかった」
――リハビリをしたことで、発症から1ヵ月後には玄関へ旦那様のお迎えに行くまでに回復したと拝見しました。具体的にはどのようなリハビリをされましたか?
「じゅぴが回復した一番の要因は、整体に通いすばらしい先生の施術を受けられたことだと思います。
――1ヵ月ぶりにじゅぴ太くんがお迎えに行かれたとき、旦那さまはどのようなご反応でしたか?
「たまたま、この日は主人の誕生日だったんです。まさかじゅぴが必死に歩こうとするとは思いませんでした。転びながらも玄関に向かう姿を見たときは涙が止まりませんでした。主人と2人で「わ~じゅぴ偉いよ!」となりました。最高のお誕生日プレゼント、何よりも素敵なギフトだと思いました」
――歩くことも困難だったじゅぴ太くんが現在では普通に歩くことができています。改めて、奇跡のような1年を振り返ってみていかがでしょうか?
「私たち夫婦は、もともと“諦めたら最後”という考え方なのですが、本当に諦めなくてよかったと思いますし、整体ってちゃんとした先生にさえ当たれば回復するのだと整体のすばらしさを知りました」
――今後じゅぴ太くんとどのように過ごしていきたいですか?
「高望みはしません。今15歳ですが、いつまでも穏やかに一緒に過ごしたいと思っています」