ゲームクリエイターのKOTAKE CREATEによって2023年に制作され、世界各地で話題を呼んだ“異変探し”ゲームを原作とする映画『8番出口』(8月29日公開)。その監督・脚本を務めた川村元気による書き下ろし小説『8番出口』が、声優・梶裕貴の朗読でオーディオブック化され、本日(22日)より「Amazonオーディブル(Audible)」で配信される。


 物語は、地下通路をさまよい続ける一人の男が主人公。案内に従い「異変を見逃さないこと」「異変を見つけたら、すぐに引き返すこと」「異変が見つからなかったら、引き返さないこと」「8番出口から、外に出ること」といった条件のもと、“出口”を探す姿を描く。現実と非現実が入り混じる奇妙な世界で、ほんの些細な判断が運命を大きく左右する。

 二宮和也主演の実写映画の公開に先立ち、すでに発売中の小説版では、新たな“異変”が登場し、登場人物に隠された謎も明かされる。

 朗読を担当する梶は、アニメ、ゲーム、ナレレーション、洋画吹替など幅広く活躍。巧みな声の緩急と表現力で、リスナーを緊迫した世界へと引き込む。今回のオーディオブック化により、ゲーム、映画、小説に続き、その奇妙な世界を耳から体感できる新たな楽しみ方が加わった。

■梶裕貴のコメント

 自分自身、夢中になって遊んでいたゲームが、まさかの映画化・小説化し、そのうえ声優として参加させていただくことになるとは…!想像もしていなかった事象の連続に『これは異変なのでは…?』と少し不安になりつつも、大いに楽しみながら朗読させていただきました(笑)。

 実際にプレイした時の感覚、また、二宮さん演じる実写版の『僕』の雰囲気を脳内にイメージしつつ、声色や緩急、息の使い方などを試行錯誤し、オーディブルならではの魅力を引き出せるよう工夫を凝らしてみました。

 また新たな『8番出口』の世界を体感していただけたら幸いです。ぜひお聴きください!

■川村元気のコメント

 映画は二宮和也、小説のオーディブルは梶裕貴。なんて恵まれた『8番出口』体験なのだろうと感動しています。
映画と小説は双子のような関係です。映画で明かされなかった登場人物の秘密や心の内が、小説では詳らかに綴られています。梶さんはその機微を見事に、緊迫感を持ちつつ叙情的に演じてくれました。聞いているうちに、どんどん『8番出口』の世界に没入していく感覚を味わいました。これはまさに聴く小説であり、聴く映画なのだなと感激しました。
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