世界中で高い人気を誇る「スター・ウォーズ」を、世界的評価を受けるアニメーションスタジオが、それぞれの独自の視点と発想で新たな物語として描く一大プロジェクト『スター・ウォーズ:ビジョンズ』。その最新作であるVolume 3が、10月29日よりディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」にて日米同時独占配信される。
このたび、キービジュアルが解禁された。

 ジョージ・ルーカスが生み出した『スター・ウォーズ』(1977年)は、黒澤明作品や日本神話・文化から多くのインスピレーションを受けていることでも知られる。その意味で日本は“創造のルーツ”とも言われており、「フォース」の考え方に影響を与えた禅仏教の概念や、ジェダイのインスピレーション源のひとつである侍文化は、壮大な宿命や善と悪を巡る物語など、「スター・ウォーズ」の世界観全体に脈々と受け継がれてきた。

 Volume1では、そんな“聖地”である日本の7つのアニメスタジオが参加。Volume2では、世界中のアニメスタジオが参加し、Volume3で再び日本の9つのアニメスタジオが参加することになった。

 解禁されたキービジュアルでは、シリーズ第3弾にちなんでローマ数字の「III」がモチーフとなり、各スタジオの“ビジョン”で生み出されたキャラクターたちがデザインされている。

 赤と青に光るライトセーバーや、キュートなドロイドなど、『スター・ウォーズ』ではおなじみのキャラクターやアイテムが、日本のアニメスタジオならではの表現で描かれており、まさに『スター・ウォーズ』と日本文化の融合を象徴するビジュアルとなっている。

 本シリーズの製作総指揮を務めるジェームズ・ウォーは次のように語っている。

 「クリエイターの才能、芸術性、そして揺るぎないビジョン――それが日本のアニメを支える力であり、世界中の人々の心を惹きつける理由です。『スター・ウォーズ:ビジョンズ 』Volume1では、日本の名だたるクリエイターたちが描くスター・ウォーズ銀河の世界に圧倒され、その表現力と物語に深く感動しました。私たちはすぐに、『もっと多くのスタジオや語り手とこの世界を広げていきたい』と強く思いました」

 さらに彼は、Volume 3についてこう続ける。

 「Volume 3では、日本文化の奥深さ、スター・ウォーズの壮大な世界観、そしてアニメという表現手法が見事に融合し、まさに“奇跡”ともいえる作品たちが誕生しました。
これらの作品に込められた創造性と情熱を、私たちは心から誇りに思っています。皆さんにもこの特別な体験をぜひ楽しんでいただきたいです」

 Volume3では、Volume1でも制作を担当し世界中のファンから大きな反響を呼んだ神風動画がCGスタジオのANIMAとともに『The Duel』の続きである『The Duel: Payback』を制作。

 同じくVolume1に参加したProduction I.Gが、『九人目のジェダイ』の続編であり、来年2026年に配信が決定しているオリジナルアニメーションシリーズ『Star Wars Visions Presents -The Ninth Jedi』に続く物語を描く『The Ninth Jedi: Child of Hope』。

 キネマシトラスは、Volume1での『村の花嫁』の続きとなる『彷徨う者たち』と、新作『ユコの宝物』。

 Volume1に参加し海外にも熱狂的なファンを持つTRIGGERは、新作『The Smuggler』を制作。

 さらに、本作から新たに参加するデイヴィッドプロダクションによる『BLACK』、ポリゴン・ピクチュアズによる『極楽鳥の花』、プロジェクトスタジオQによる『四枚羽の詩』、WIT STUDIOによる『The Bounty Hunters』――以上、9つのアニメスタジオによって新たな「スター・ウォーズ」の物語が描かれる。

■『スター・ウォーズ:ビジョンズ Volume 3』作品タイトル・参加スタジオ

▼『The Duel Payback』
製作:神風動画+ANIMA
監督:水野貴信
キャラクターデザイン:岡崎能士

▼『彷徨う者たち』
製作:キネマシトラス
監督:垪和等

▼『The Ninth Jedi: Child of Hope』
製作:Production I.G
監督・脚本:塩谷直義

▼『ユコの宝物』
製作:キネマシトラス
監督:橘正紀

▼『The Smuggler』
製作:TRIGGER(トリガー)
監督:大塚雅彦

▼『The Bounty Hunters』
製作:WIT STUDIO (ウィットスタジオ)
監督:山元隼一

▼『四枚羽の詩』
製作:プロジェクトスタジオQ
監督:小林浩康
作曲:テイ・トウワ

▼『極楽鳥の花』
製作:ポリゴン・ピクチュアズ
監督:吉平直弘

▼『BLACK』
製作:デイヴィッドプロダクション
監督:大平晋也
共同プロデューサー:ジェイコブ・エアーズ
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