俳優の阿部寛、お笑いコンビ・インパルスの板倉俊之が24日、都内で行われた映画『俺ではない炎上』(9月26日公開)の完成披露試写会の舞台あいさつに登壇した。

 阿部と同僚の役となった板倉。
オファーを振り返ると「『阿部寛さんと会えるのかよ!』と、まず思いました」と当時の様子を再現した。いざ共演となると「最初に撮ったのが阿部さんを乗せて車で走るシーンで。運転で、あんなに緊張したことはないです。大スターの命を預かって…。教習所の卒検よりも緊張しました」と思い返し、阿部は「覚えてます。すごい緊張してました」と笑っていた。阿部の優しさにも触れたそう。板倉は「寒い時期だったので、僕が車のエアコンの付け方がわからなかったら、カチッと入れてくれた。激渋でした」としみじみと語っていた。

 本作は、第36回山本周五郎賞の候補にもなった浅倉秋成氏による同名小説(双葉文庫)が原作。主演は阿部寛。演じるのは、大手ハウスメーカーの営業部長・山縣泰介。
ある日突然、SNS上で“殺人事件の犯人”として個人情報を晒され、炎上の渦に巻き込まれていく。

 事の発端は、泰介のものと思われるSNSアカウントから、女子大生の遺体画像が拡散されたこと。まったく身に覚えのない投稿によって殺人犯に仕立て上げられた泰介は、家族も仕事も守ろうと必死に無実を訴えるが、ネットは瞬く間に“炎上”状態に。匿名の群衆が個人情報を暴き、日本中から追われる逃亡生活が始まる。

 イベントには、芦田愛菜、藤原大祐、夏川結衣、山田篤宏監督も参加した。
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