俳優・柴咲コウ主演の映画『兄を持ち運べるサイズに』(11月28日公開)が、韓国・釜山で開催される「第30回釜山国際映画祭」(9月17日~9月26日)に正式出品されることが決定した。

 釜山国際映画祭は、韓国・釜山市で毎年秋に行われるアジア最大級の映画祭。1996年の創設以来、アジア映画の発展と新しい才能の発掘を目的に世界各国の作品を紹介してきた。昨年は来場者数が約14万人に達し、国際的な注目を集めている。

 本作は、芸術性に富んだ新作や国際的評価を得た作品を上映する「オープンシネマ部門」に選出。映画祭のメイン会場「映画の殿堂」の野外スクリーンにて、最大規模の約4500席で上映される予定で、映画祭を象徴するプログラムのひとつとなる。

 主演の柴咲は、「映画『兄を持ち運べるサイズに』が釜山国際映画祭で上映されるということでとても楽しみにしています。この映画が国を越えて皆さんの心の拠り所になればうれしいです」とコメント。映画祭への参加も予定している。

 5年ぶりの新作で同映画祭に選出された中野量太監督は「この映画は明日、誰の家族にも起こり得る話です。世界中の家族に、観て、感じて、考えて、最後は優しい気持ちになってほしい。そんな思いを込めました。韓国の観客の皆さんの反応がとても楽しみです」と喜びを語った。

 原作は、作家・村井理子による実体験をまとめたノンフィクションエッセイ『兄の終い』。絶縁状態にあった兄の突然の訃報をきっかけに、奔放な兄を中心とした家族の“てんてこまいな4日間”を描く。

 主人公・理子役を柴咲、破天荒な兄をオダギリジョー、元妻の加奈子を満島ひかり、加奈子の娘・満里奈を青山姫乃、兄と暮らしてきた息子・良一を味元耀大が演じる。

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