俳優の二宮和也が主演を務める映画『8番出口』(29日公開)が、カンヌ、トロント、シッチェス・カタロニアに続き、第30回釜山国際映画祭「ミッドナイト・パッション部門」(現地時間9月17日~26日まで開催)に正式出品されることが決定した。

 映画『8番出口』は、2023年にインディーゲームクリエイター・KOTAKE CREATE氏が単独で開発し、累計170万ダウンロードを記録した人気ゲームが原作。
無限ループする地下通路で“異変”を見抜き、脱出を目指すという異色のサスペンス・スリラー。

 「ミッドナイト・パッション部門」とは、スリラー、ホラー、アクション、ダークファンタジーなど、ジャンルの垣根を超え、挑戦する作品をラインナップしオールナイトで上映する部門のこと。

 オープニングイベントでは、川村元気監督とともに、“歩く男(おじさん)”に扮(ふん)した河内大和がレッドカーペットを歩く。また、期間中に行われる上映イベントには、主演の二宮も駆けつけ、河内、川村監督と舞台あいさつの開催も決定。フランス・カンヌに続き、韓国・釜山の地を無限ループの世界へと誘う。

 さらに韓国を代表する俳優陣が出演してきた毎年完売必至の人気プログラム「アクターズハウス」に、二宮が日本人俳優として初登壇。「アクターズハウス」は、演技力だけでなく、スクリーン内外で際立つスター性を放ち、高い評価を得ている俳優にスポットをあて、俳優自身の魅力に迫るトークプログラム。

 過去には、『ミナリ』で、韓国人初のアカデミー賞助演女優賞を受賞したユン・ヨジョン、『新感染半島 ファイナル・ステージ』や是枝裕和監督『ベイビー・ブローカー』に出演したカン・ドンウォン、『太陽の末裔 Love Under The Sun』、『ヴィンチェンツォ』など話題作への出演が続くソン・ジュンギなどが登壇してきた。

 映画祭主催者は、二宮の選出理由として「20年以上にわたりマルチ・エンターテイナーの第一線で活躍され、日本の大衆文化や映画界に深い足跡を残してこられた二宮和也さんは、まさにその招待にふさわしい存在であり、『これ以上に素晴らしいゲストはいない』と思いました。キラキラと輝くアイドルスター“ニノ”さんを長年応援してきたファンの皆さまにとっても、また、その清いお顔から恐るべき演技者のまなざしを見つけ出した観客にとっても、今年の『Actors’ House(アクターズハウス)』は特別な意味を持つ機会となることを、心から期待しています」とコメントを寄せている。
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