『チ。―地球の運動について―』で手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した魚豊氏の連載デビュー作を原作とした劇場長編アニメ『ひゃくえむ。』(9月19日 全国公開)の完成披露試写会が27日、都内で行われ、声優を務めた松坂桃李、染谷将太、内山昂輝、津田健次郎、メガホンを取った岩井澤健治監督が登壇。内山が染谷の演技に受けた衝撃を明かした。

 100メートル走にのめり込んでいく小宮役を染谷が、陸上界の絶対王者・財津役を内山が演じた。ともに収録したアフレコを振り返り、染谷は「財津はものすごい好きなキャラクターで、『財津がいる!』って。ものすごい食らってたシーンなので、実際に一緒にやらせていただいてすごく刺激を受けましたね」と内山との共演に感動があったことを告白。

 内山は、司会から振られるとすかさず「表現に迷いがない」と断言。「すごいなと思って。僕はアフレコは失敗していいものだと思っていて、探って探って『かな?かな?』ってやるんですけど、最初から答えをもってやっていらして、ちゃんとしてる、やっぱり!って思いました」と絶賛した。染谷は「いえいえいえ」と恥ずかしそうに応えていた。

 同作は、陸上競技の世界で、「100メートル」という10秒に満たない一瞬の輝きに魅せられた者たちの狂気と情熱を描いた物語。「心が熱くなる」「スポーツ漫画で感じたことない感覚」と多くの共感と驚きを呼び、完結後も熱狂的な人気を集めている。

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