ダンス&ボーカルユニット・三代目J SOUL BROTHERSの今市隆二(38)がタクシー運転手への暴行、脅迫の疑いで書類送検された事件をめぐり、被害者の代理人弁護士を務めるレイ法律事務所が28日、被害者と今市の間で示談が成立したことを報告。また被害届を取り下げたことも明らかにした。


 公式サイトには「今市隆二氏による暴行、脅迫被疑事件の示談成立」との文書が掲載され、「今市隆二氏による暴行、脅迫被疑事件の被害者代理人弁護士として、今市氏と被害者のタクシー乗務員との間で示談が成立したことを公表します」と報告した。

 示談成立の理由については「書類送検時の報道では、今市氏は警察の取調べに対し『殺すぞとは言ったが、運転手に向けてではない』と話しているとの一部報道がありました。その後、当職らと今市氏代理人弁護士とで交渉した結果、今市氏が最終的に、被害者に向けて殺すぞという趣旨の発言をしたことを認め、暴行及び脅迫の事実について謝罪があったため、被害者は謝罪を受け入れ、令和7年8月28日、今市氏と被害者との間で示談が成立しました」と明らかにした。

 示談の成立に伴い暴行罪及び脅迫罪についての被害届の取下げたとし、「今市氏の今後の芸能活動についての制限を求めることはなく、今市氏が現在所属するグループの一員として芸能活動を継続することについても制限を求めることもありません」という被害者側の意思も伝えた。

 また被害者からのコメントも掲載され、事件の詳細が語られたほか、「最後に、事件が報道されてから、インターネットやSNSで、根拠のない憶測を目にするたびに、とても苦しい気持ちになりました。どうかお控えいただければと思います」とも呼びかけた。

 今市をめぐっては、4月5日午前5時ごろ、都内でタクシーの運転手に「殺すぞ」などと脅した上、暴行を加えたとして書類送検された。その後、今市は所属事務所のLDHの公式サイトを通じて当面の間の活動休止を発表。27日には、「三代目 J SOUL BROTHERS 15TH ANNIVERSARY STADIUM LIVE "JSB FOREVER ~ONE~"」について、今市を除く6人で実施すると発表されていた。

以下、被害者コメント全文

【被害者のタクシー乗務員より】

 今市さんとの間で示談が成立し、被害届の取下げを行いました。今市さんが、暴行及び脅迫についての事実を認め、反省をしているのであれば、私個人の意思としては、今市さんの芸能活動の自粛や、グループのメンバーとしての芸能活動の休止を求めることはありません。

 事件の日、私は、今市さんと同乗者の方が乗車されたあと、すぐに今市さんだとわかりました。
テレビを始めとして、活躍する姿を沢山見てきたからです。ただ、これまで何度も芸能人の方をお乗せすることはありましたので驚くことはありませんでした。今市さんはかなりお酒に酔っていらっしゃいましたが、芸能人の方にもプライベートがあり、そういった状態にいらっしゃるお客様にも、車内ではリラックスしていただき、安全に目的地までお届けすることが私の仕事だと思っていました。

 しかし、運転中に耳元にあるアクリル板を突然殴られたときの衝撃と恐怖は物凄いものがありました。今まで経験したことのない衝撃と恐怖でした。特にお客様を乗せた状態での走行中は、前方に注視し運転に集中しており、突然耳元で聞いたことのないような大きな音が聞こえてきたとき物凄い驚きと恐怖を感じました。何をされるかわからないという恐怖だけでなく、「もし事故を起こしてしまったらどうしよう」「絶対事故を起こさないように」ということだけを考えるようにしました。私にとっては、ただただ、恐怖の数十分が過ぎていきましたし、あのときの衝撃と恐怖は正直今でも忘れることができません。

 防犯カメラの映像には、私が、淡々と運転する姿が映っています。今市さんに「叩くのをやめてください」とも言っていません。それは、今市さんの行為を受け入れていたわけではなく、「やめてください」と恐怖で言えなかったのです。私が、車内で一切反抗や反論をしなかったことは、決して今市さんの行為を受け入れているのではなく、恐怖で言えなかったのです。
そこは、どうか誤解しないでいただければと思います。

 そして、テレビで何度も見ていた今市さんから行為を受けたとき、恐怖だけでなくショックもありました。正直、普段見ていた姿と全く異なるものでした。ただ、何より今回のような行為は、事故につながる恐れのある、大変危険な行為になります。そのことについての認識を忘れないでいただければと思います。

 今回、今市さんからは、弁護士を通じて率直な当時の認識についての共有があり、その後、今市さんが暴行及び脅迫の事実について認めたため、今市さんからの謝罪を受け入れ、示談に応じることにしました。私は、今市さんが事実を認め、反省をし、そして同じことを二度としないと誓うのであれば、私個人としては、グループのメンバーとしても個人としても芸能活動の自粛や活動休止、芸能活動の制限を求めることは一切ありません。

 最後に、事件が報道されてから、インターネットやSNSで、根拠のない憶測を目にするたびに、とても苦しい気持ちになりました。どうかお控えいただければと思います。
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