■「地域に開かれた“まちのコミュニティパブ”を目指す」
TOWER Sの商業エリアは、2つのダイニングホールやレストランエリアを擁し、全27店舗の飲食店が結集。水辺や緑とのつながりを体感できる約1,000席(店舗内客席 約230、共用席 約770)の開放的な空間で食事を楽しむことができる。
野村不動産ホールディングス 取締役兼執行役員 都市開発部門長の黒川洋氏は「スタンダードでありながら、クオリティの高いメニューを提供する個性的な飲食店が揃っています。味も美味しいですが、決して敷居は高くなく、週に1~2回気軽に食べていただけるようなメニューをご提供します」とPR。また、芝浦プロジェクト本部 運営部長の鈴木宏昌氏は、「地域に開かれた“まちのコミュニティパブ”を目指し、日々の暮らしに潤いや彩りをお届けする」とのコンセプトを示し、2つのダイニングホールやレストランエリアについて紹介した。
この商業エリアの“顔”となるのは、2階にある「キャナルダイニングホール」だ。天井が高く、解放感を感じられるオールダイニング空間で、屋外のテラス席を含めて全約420席。「キャナル」(=運河)の名前のとおり、すぐ目の前には運河が広がり、ブルーフロント芝浦のコンセプトである「TOKYO&NATURE」よろしく、海と空とのつながりを感じさせる作りとなっている。船着き場とも直結しているので、船を待つ間の待合室としても利用可能だ。
■デイタイムは持ち込みもOK、仕事や勉強も可能なコミュニティハブに
このホールは、デイタイムとディナータイムで利用方法が大きく変わる。デイタイム(平日7~17時、土日祝日9~17時)は、フードコート形式で、対象店舗の好きなメニューを楽しむことができる。17時以降はディナータイムへと移行。
もう一つの大きな特徴は、このTOWER S内で働くワーカーだけでなく、地域に住む人々も利用できる“パブリックスペース”として開放されている点だ。デイタイムは外から飲食物を持ち込んでもOKで、飲食以外にも仕事や勉強、読書など、思い思いに過ごすことができる。外のテラス席にはペットのリードフックも付いていて、ペット連れの人も利用しやすい。またコンセントも無料で利用できるなど至れり尽くせり。まさに“まちのコミュニティハブ”を体現しているかのような、フリーダムな環境である。
「キャナルダイニングホール」には、東京・押上で鶏の美味しさを追求し続ける焼鳥店「おみ乃」や、ここでしか飲めないSHIBAURA BREWINGのクラフトビールなどこだわりのお酒を提供するカフェ&バー「DRINK STAND1-1-1」など8店舗が入っている。
また1階にある「グリーンダイニングホール」は、安らぎを感じる緑に包まれたオールデイダイニング空間。カウンターやソファー、外のテラス席など約350席から好きな席に座り、複数店舗から好きなメニューをモバイルオーダーできるフードコート形式のホールだ。17時以降は、スタッフが席まで料理をサーブするレストラン形式に転換するゾーンも設けられている。ホールの中には緑の植物がふんだんに配置され、まるで森の中にいるかのような感覚に陥ってしまう。
「グリーンダイニングホール」には、個性あふれるこだわりのイタリアンダイニング「Trattoria 八十郎」、毎日店内で製麺している生パスタを提供する「BEST PASTA&COFFEE STAND」など、6店舗が入っている。さらに月毎に様々なイベントが行われる「ポップアップエリア」も併設されている。
今後は「キャナルダイニングホール」の吹き抜け空間やテラス席などで、販促イベントも行われる予定。担当者によると、「この空間で、地域の人々とのコミュニティが生まれるようなイベントを展開していきたい」とのこと。地域の人たちと触れ合い、コミュニティが生まれる中で、新たなイノベーションが起こる可能性もあるかもしれない。この商業エリアが今後どのように展開していくのか、注目される。
(写真・文:水野幸則)