劇場版『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』公開御礼舞台あいさつが31日、都内で開催され、猗窩座・狛治役の石田彰、猗窩座の過去に深く関わる慶蔵役の中村悠一、恋雪役のLynnが登壇した。

 多くの方が本作を鑑賞していることを受け、改めて現在の率直な気持ちを聞かれると、石田は「上映から1カ月半が経っても皆さんの熱が冷めやらずと言いますか、原作の漫画の人気が高いということは前提として、アニメーション映画になったこの作品が皆さんに受け入れられたという証なのかなと思っています。
これだけ多くの皆さんに熱量を持って歓迎されているのは本当に有難いことだと思います」とその胸中を明かした。

 続いて、本作を鑑賞した感想を問われた中村は「とにかく映像の情報量が多く、劇場で鑑賞することに最も適している作品だと率直に感じました。特に、僕は無限城のシーンに関わっていないので収録した際はそのスケール感が分かっていませんでしたが、完成した作品を観て特にそう思いました」と告白。

 Lynnも「観終わった後に言葉が出ないほど圧倒されました。それほど画面から伝わってくるパワーが凄かったですし、今回メインで描かれる3つの戦いはそれぞれにずっしりと重いストーリーがあり、1つ1つの戦いで映画が1本作れそうなところ、本作に凝縮されていることで、これだけのエネルギッシュなものになっているのだと感じました」と感慨深げに語った。

 トークは、本作で描かれる猗窩座の過去の物語へと、さらに深く踏み込んでいく。鬼になる前の「狛治」を演じるにあたり、意識したことについて、石田は「鬼滅の刃に関わった最初が前回の劇場版である無限列車編で、その時はヒールとして登場をしましたが、今回は狛治という猗窩座の過去が描かれました。このパートがあるからこそ、猗窩座というキャラクターが受け入れられているのだと僕は思っているので、狛治をちゃんと演じることが出来ないと悪い猗窩座のままになってしまう。それは猗窩座が本来持っているキャラクター性ではないと思っていたので、そのポイントを外さないように意識しました。作品に初めて関わった前回の緊張感や責任感とはまた質の違う、今回が正念場なんだぞという気持ちがあり、その想いを抱えたまま本作と向かい合いました」と真摯な表情でそのアプローチを明かした。

 そんな狛治の前に現れ、彼の暴走を止める力強さと常に笑顔で温かい人物像が印象的な師・慶蔵について、中村は「彼の行動や出来事をテキストだけで起こすと危ない人に映りかねないといいますか、普通ではないと思うんです。なので、危ない人であると捉えられないように、彼の持つ快活さとともに、狛治は悪い人間ではなく環境でそうなっているだけであって、その部分をどこかで気付いているような人物像に感じてもらえるよう、裏がないような人にしていかないといけないと思いました」とその役作りについて明かした。


 中村が表現した慶蔵について、石田は「有難い存在ですよね。慶蔵のような稀有な人に出会えたからこそ、狛治のその後の人生があったんだと思います」と語った。

 そして、慶蔵の娘であり、病床に伏す穏やかな少女・恋雪を演じたLynnは「皆さんの期待値が高いことを感じていたのでとにかく可愛い恋雪ちゃんをお届けしなくてはという気持ちがありました。あとは身体が弱かったり、昔は自分を責めてしまったりする部分が目立つキャラクターでしたが、狛治さんと出会ったことで自分の気持ちを真っすぐに伝える勇気や覚悟が生まれ、未来に向かって歩んでいけるようになった恋雪ちゃんを表現出来たらと思い、その部分を意識して演じました」と、一言一言を噛みしめるように言葉を紡いだ。

 最後に石田がファンへ向けて、「今日この会場に来てくださっている皆さんはもちろん、ライブビューイングでご覧になっている皆さん、本当にありがとうございます。そして今日まで劇場に足を運んで無限城編を盛り上げてくださっている皆さん、本当にありがとうございます。ぜひまた劇場に足を運んでいただき、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』を皆さんの胸に刻み付けていただけたら幸いです。本当にありがとうございます」と、深く語りかけると、心のこもったメッセージに会場は感動に包まれたまま、イベントは幕を閉じた。

 また今回のイベントを記念して、昨日8月30日からは、石田彰演じる猗窩座の血鬼術「術式展開 破壊殺・羅針」の床面をイメージした、直径約10mの「羅針フロア広告」が、新宿バルト9にて展開を開始。10月9日まで9Fロビー床面に設置される。さらに、今後ほか地域での施設や駅での展開も予定しており、設置場所は後日お知らせ・追加予定で、猗窩座同様のポーズを楽しむことができる。
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