かつては高校球児で、現在はキャバ嬢として働いているMIYONさん。そんな彼女が投稿した高校球児の頃と現在の姿を比較した写真は233万回表示され、「自己プロデュース上手すぎ」「別人って言われても信じるレベル」などと多くのコメントが寄せられた。
物心ついたときには女の子になりたかったというMIYONさんに、女の子に変身するまでの葛藤や見た目への考え方について、話を聞いた。

■後輩から「きもい」と言われた過去も「ニューハーフとして覚悟を決めて誇りを持って生きています」

――高校球児だった頃と現在のお姿を比較した投稿は233万回表示され、話題を呼んでいます。女の子に変身したきっかけについて教えてください。

 「もう物心ついたときから、プリキュアが好きだったり、母のスカートをこっそり履いたりしていました。なので、やっぱり小さい頃から女の子になりたかったんだと思います」

――20歳の振袖の投稿には、「たくさんの思いや経験、葛藤からたどり着いた20歳」とコメントされていました。女の子に変身するまで、周囲からの言葉や態度で傷ついたことや精神的に辛い経験などもあったのでしょうか?

 「やっぱりすぐに女の子になれたわけではないので、メイクを始めてすぐの頃は学校の後輩たちに『きもい』とか言われていたと思います。ですが、私の周りの友達は傷つけてくるような人はおらず、むしろ褒めてくれて、MIYONとして接してくれたので、すごく周りの方たちに恵まれたなと感じています」

――女装をすることで、好奇の視線を浴びたり、ネガティブな経験をされたことはありましたか?

「最初の頃は身長が高かったので、あえて低いヒールを履いていたりもしていました。いまは女装ではなく、ニューハーフとして覚悟を決めて誇りを持って生きているのでネガティブになったりはしません!」

■高校生で家族にカミングアウト「言えたその先に楽しい人生と新しい出会いがもっと増えるはず」

――女の子に変身した姿を見た、ご家族やご友人の反応はいかがでしたか? 

 「本当に家族も友達も優しくて、想像していた倍、『MIYONのままでいんだよ』や『可愛い』などと伝えてくれました。それが生きていく上ですごく自信に繋がっています」

――女装やメイクはどのように学ばれましたか?

 「美容学校に通っていたので、授業でメイクを習ったり、周りに可愛い友達や先輩がいたのでそれを見て研究したりしていました」

――女の子に変身したことで、ご自身の見た目への考え方やコンプレックスに対する向き合い方はどう変化しましたか?

 「女性らしくなるためには髪の毛や肌のケア、そして今流行りのメイクなどを心がけることが大切だと思います。ですが、やっぱりどうしても完全に女の子の体型になることは難しいので妥協しつつ、少しでも女の子になれるように日々頑張っていきたいです」

――「家族に打ち明けられない」など、自身の性について悩んでいる方へどのような言葉をかけていきたいですか?

 「私は高校生のときに打ち明けたのですが、もっと早く言うべきだったなと思っています。言わずにそのまま時が経ってしまうとずっと悩んでしまうので、きっと言えたその先に楽しい人生と新しい出会いがもっともっと増えるはずです!」
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