人のスキンケア化粧品などでお馴染みのロート製薬が、9月13日にアニマル事業ブランドAnitto(アニット)から、犬用スキンケアシリーズを発売する。

 日本では、人生の伴侶(家族・パートナー)である動物=伴侶動物の家族化が急速に進み、その飼育数は15歳未満の子どもを上回る時代に(※1)。
そんな中でも、犬の皮膚疾患は獣医療現場でトップクラスに多い課題の一つ(※2)。再発の多さや慢性化が、犬だけでなく飼い主の負担にもつながっているという。

 アニットは、動物とそのそばにいるすべての人がともに笑顔で健やかに過ごせるようにという想いと、長年のスキンケアやアイケア、再生医療などの研究で培った人の健康に関する知見を生かして誕生した、ロート製薬初のアニマル事業ブランド。

 同社社員で、週末には動物病院で獣医師として診療しているという能美君人さん(新規事業開発部/獣医師)は、臨床の現場で“犬の皮膚疾患”の多さを実感。「一時的に薬で症状が落ち着いても、また繰り返すという課題をなんとか変えたい」との思いから、アニットは生まれたという。同ブランドは、メンバーそれぞれが動物病院の現場等で積み重ねてきた経験やノウハウを持ち寄り、ロートのスキンケア技術による根拠と安全性にこだわりながら開発。能美さんは、「犬にも、そしてご家族にも、毎日無理なく続けられる“本物のケアアイテム”を形にすることができました」と自信をのぞかせる。

 今回発売されるのは、犬と飼い主のライフスタイルに合わせて使えるモイストウォッシュ(洗浄剤)、モイストスプレー・モイストミルク(保湿剤)、モイストサプリ(犬用健康補助食品)の4種類。体の内と外からうるおいアプローチ・菌バランスアプローチを行い、皮膚のバリア機能を維持。スキンケア研究に基づくロートオリジナル成分を配合しており、安全性評価も実施。社内研究開発チームと動物の専門職チームによる共同開発で、エビデンスを取得している。

 今後も、「現場のリアルな声を大切にしながら、さらなる商品ラインナップや予防・健康サポートの仕組みを拡充し、動物と人のウェルビーイングを社会全体で高めていきたい」と能美さん。
犬用スキンケアシリーズ4種類は、9月13日から発売される。

※1 ペットフード協会2024年推計(犬:679万匹、猫:915万匹、合計1,595万匹)、総務省統計局人口推計(2025年4月1日現在):15歳未満子ども約1,493万人
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