三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマーで俳優としても活躍する岩田剛典が主演を務める映画『金髪』(11月21日公開)の本予告映像と本ビジュアルが解禁された。

 岩田が演じるのは、本作で初挑戦となる教師役。爽やかで生徒に人気のある教師かと思いきや、実際には年配の同僚教員に囲まれ、職場では「可愛がられる後輩キャラ」が板についてしまった30歳の“どこかイタい”人物だ。

 本作は坂下雄一郎監督(『決戦は日曜日』)によるオリジナル脚本作品。日本独特の校則問題や教師の過酷な労働環境、SNSやネット報道の暴走といった社会的テーマを背景に、大人になりきれない主人公が「金髪デモ」を起こす生徒たちに翻ろうされながら、自らがおじさんであることを自覚していく姿を、皮肉と笑いを交えて描く新感覚コメディとなっている。

 公開された予告映像では、自分がおじさんだと気付いていない“イタい中学校教師”市川(岩田)が、担任するクラスの生徒たちによる集団金髪デモに遭遇し、唖然とする場面から始まる。やがて生徒の一人・板緑(白鳥玉季)から「校則を変えてほしい」と訴えられ、市川はデモの背景を知ることに。

 当初は中学校内の出来事にすぎなかった騒動は、次第に世間を巻き込む大事件へと発展。担任教師という理由だけで市川に非難が集中する。理不尽な状況に追い込まれた市川は、恋人の赤坂(門脇麦)に「こんな仕事を繰り返してたら、いつの間にかおじさんになっちゃうんでしょ?」と愚痴をこぼすが、逆に「おじさんになってきてるのに若いフリして受け入れられてないっていうのが見てらんないんだよね」と鋭く指摘され、言葉を失ってしまう。

 廊下に横たわり無気力に見える“ダサい”市川。しかしここから彼の大逆転劇が始まる。週刊誌記事について「全部嘘なんです」と言い切り、宿敵であった板緑から「予定通りですね」と意味深な言葉が飛び出すなど、予告編には起死回生の展開を示唆する要素も盛り込まれている。果たして市川が仕掛ける逆転の作戦とは何か――結末への期待が高まる映像となっている。

 あわせて解禁されたポスタービジュアルには、頭を抱える市川と、その周囲を取り囲む金髪の生徒たちの姿が収められている。整然と並ぶ異様な光景とそれぞれの生徒の表情が放つ圧迫感は、逃げ場のない混乱を予感させる。キャッチコピー「これってもう詰んでる?」が示す通り、教師と生徒の対立から巻き起こる波乱を強烈に印象づける仕上がりだ。

 また、9月5日より前売券の発売が決定。第1弾特典として、市川と板緑の姿を収めた「特製ポストカード」が数量限定で配布される。第2弾特典の詳細は公式サイトやSNSで順次発表予定。さらにノベライズ本も幻冬舎文庫より9月18日に発売される。

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