主人公・竈門炭治郎の同期であり、早い段階から物語に登場していた雷の呼吸の剣士・我妻善逸。対するのは、善逸の兄弟子であり上弦の陸の鬼・獪岳。2人の死闘は兄弟弟子対決という異例の様相を呈し、互いの技が生み出す稲妻がスクリーンにひらめく、美しく迫力のあるバトルシーンを展開。この激闘は、本作を語るうえでは欠かせない、見どころの一つともなっている。
今回のananスペシャルエディションカバーは、2人の対決を描いた圧巻のキービジュアル。スタジオufotableによる見事なアートワークは、永久保存版にふさわしい至高のクオリティ。この1枚を、マットな質感の紙に刷り上げ、光沢のある文字が浮き出る加工を施し、壮麗な特装表紙のコレクターズエディションに仕上げている。
作品を掘り下げる中面の特集は、センター12ページ。キャストは、花江夏樹、下野紘、櫻井孝宏、早見沙織、石田彰、森川智之、茅野愛衣、7人の取材を掲載。主題歌を担当するAimerとLiSAのロングインタビューも掲載される。いずれも熱量に溢れ、無限城編に肉薄した濃い内容となっており、読み応えたっぷり。第1特集にからめた“素を磨く”にまつわるコメントも個性が反映されたものになっている。
さらに、表紙を飾っている善逸vs獪岳のビジュアルを文字なしで再掲載しているうえ、炭治郎・義勇vs猗窩座、しのぶvs童磨、猗窩座のソロビジュアル、作品の集合ビジュアルと、キービジュアルの数々が一挙収録される。
『鬼滅の刃』は、2016年2月から20年5月まで『週刊少年ジャンプ』で連載していた大人気漫画が原作で、大正時代の人喰い鬼の棲む世界を舞台に、家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎が、鬼になった妹の禰豆子を人間に戻すため<鬼殺隊>へ入隊し、家族を殺した鬼を討つ姿を描いた物語。コミックスの全世界累計発行部数は2億2000万部を突破している。
19年4月から9月にかけてテレビアニメ「竈門炭治郎 立志編」が放送され、大きな話題となり、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が20年10月に公開。全世界での興行収入は約517億円を突破するなど社会現象となった。
その後、ゲーム化や舞台化もされ、21年12月にテレビアニメ「遊郭編」、23年4月に「刀鍛冶の里編」、24年5月~6月に「柱稽古編」が放送。そして劇場版『鬼滅の刃 無限城編』が3部作で制作され、『劇場版「鬼滅の刃」 無限城編 第一章 猗窩座再来』では、炭治郎たち“鬼殺隊”が鬼の根城<無限城>を舞台に、宿敵・鬼舞辻無惨、上弦の鬼との最終決戦が描かれる。