一般財団法人日本熊森協会は4日、「日本熊森協会_広報」のXアカウントを更新し、同協会サイトのサーバーに不正アクセスがあったと明らかにし、状況を説明した。

 書面を通じて「当協会が管理するサーバーへの不正アクセスに関するお詫びとご報告」を掲載した。


 経緯について「このたび、当協会の利用するサーバーに不正アクセスがあり、8月11 日ごろよりホームページやメールが改ざんされ、『当会が破産手続きを開始した』といった虚偽の情報が外部に発信されるという深刻な事態が発生いたしました」とし、「会員の皆さまをはじめ、ご関係の皆さまには大変なご不安とご心配をおかけしましたこと、心より深くお詫び申し上げます」と謝罪。

 そして「今回の不正アクセスにより、一時的にホームページの管理画面やメールシステムへのアクセスができなくなりました。専門家に調査を依頼したところ、改ざんされたホームページにはウイルス感染など二次被害につながる仕掛けは確認されておらず、閲覧者の方に危険はなかったとの報告を受けております」と説明。

 その上で「一方で、メールサーバーに保存されていた一部データについて、2013年10月25日以降のメール履歴の一部が外部に流出した可能性があることが判明しました」と報告。

 個人情報について、ネットからの入会した会員の「お名前」「メールアドレス」「郵便番号・住所」「電話番号」「クレジットカード名義(カタカナ)」などが含まれていた可能性があるとした。

 同協会ではクレジットカード番号は保存していないとし、カード番号の柳州はないという。「現時点でクレジットカード決済に関する不正利用は確認されておりませんが、今後不審な請求や利用があった場合は、速やかにカード会社および当協会までご連絡くださいますようお願い申し上げます」と呼びかけた。

 そして「今回の事態を受け、当協会はサーバー会社ならびに外部の専門家の協力を得て、セキュリティ対策を全面的に強化いたしました。今後は二度と同様の被害が生じないよう、管理体制の見直しとセキュリティ水準の向上を徹底してまいります」とし、「また、会員の皆さまにおかれましては、不審なメールやSMSを受け取られた場合、添付ファイルや記載のURLを開かず、まずは発信元をご確認ください。もし誤って情報を入力してしまった場合は、直ちに当協会または最寄りの警察にご相談ください」と呼びかけた。

 3ページに及ぶ書面の最後には「当協会は今回の不正アクセスを厳粛に受け止め、深く反省するとともに、会員の皆さまの信頼を回復するため全力で取り組んでまいります。私たちは『水源の森を守る』『人身被害等を防ぎながら野生動物と共存する』という使命を決して揺るがせにせず、これまで以上に真摯に活動を続けてまいります。
今後とも変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます」としたためた。
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