11月3日開催の『RIZIN LANDMARK 12 in KOBE』(GLION ARENA KOBE)のメインカードに決定した、萩原京平vs.秋元強真。萩原が朝倉未来へ対戦要求したことを発端に因縁が生まれ、7月の『超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り』の秋元の試合後には萩原がリングに乱入し、バチバチの舌戦を繰り広げた。先日の記者会見でも激しいトラッシュトーク&写真撮影では一触即発の事態でスタッフが慌てて仲裁に入るなど、早くも試合への期待が高まっている。

 オリコンニュースでは、会見直後の秋元に独占インタビューを実施。恐るべきスピードで進化し続ける19歳が、自らの成長を噛みしめるように萩原戦への絶対的な自信と初めてのメインイベントに向けた期待、そして尊敬する朝倉未来との練習について語った。

■初メインに喜び「ポスターを見て、めちゃくちゃカッコいいのでニヤけちゃいました(笑)」

――先日SNSでバキバキの肉体を披露していましたが、フィジカルトレーニングを増やしているのでしょうか?

【秋元】そうです、フィジカルの時間をちょっと増やして“フェザー仕様”じゃないですけど、パワーをつけようと思ってやってたら、重量もめっちゃ上がるようになって。成長期も重なったのか急に体が大きくなったので、変なアレをやったんじゃないかってSNSで書かれたんですけど、一切やってないですから(笑)。

――19歳ですから、まだまだ肉体的に伸びる時期ですね。

【秋元】自分でもパンチ力が上がった実感があるし、組みをやっても「力がついた」って言われるので、早く試合で試したいです。

――また、TikTokライブで7月の赤田功輝選手との試合前に、足を負傷していたことを明かしていました。

【秋元】はい、外側靭帯をケガしてしまいました。YouTubeの撮影をした時にサポーターをしていたので「軽くケガしちゃいました」みたいな感じで話したのですが、5月からの連戦で疲労が溜まっていたのか、けっこうちゃんとしたケガを立て続けにしてしまったのですが、1週間ぐらい休んだら大丈夫でした。試合の1ヶ月前くらいだったので、そんなに問題なかったです。ファイターはケガがない時期はないですからね。

――5月&7月と連戦でしたが、夏は少しゆっくりする時間はありましたか?

【秋元】そうですね、張り詰めてると気持ちも疲れちゃうんで、次の試合が11月と聞いたので一旦ちょっとリフレッシュしようと思って、1週間ぐらい体を動かしながらもいろんな人と遊んだりしてました。それですぐにリフレッシュできたので、もう今は早く試合がしたいです。

――赤田戦後のインタビューで今後の展望について「大みそかにダウトベック選手、ケガで間に合わなければ萩原選手とやりたい」と話していましたが、前倒して11月に萩原選手と対戦しようと思った理由は?

【秋元】初のメインイベントっていうこともあるし、神戸は萩原選手の地元に近いので敵地に乗り込むのもカッコいいかなと思って。向こうもやる気だって聞いたんで、それならやってやろうと決めました。

――大みそかだと複数の注目試合の一つになりますが、今回はポスターもメインの2人を大々的にフィーチャーしています。

【秋元】めちゃくちゃカッコいいポスターで、今日初めて見たんですけどニヤけちゃいました(笑)。ただ、メインってなると試合までの時間がだいぶ空いちゃうのがイヤなんですよ。眠たくなるんだけどあんまり寝れないし、時間が経つとダルくなってくるし…。大会後半に試合させていただくのはありがたいことなんですけど、試合は早くやりたいなって思っています。

――萩原選手のホームの大阪に近いので、かなりアウェイな空気になるかもしれないです。

【秋元】神戸は行ったことないですけど、大阪は何回も行かせてもらって関西で応援してくださる方も多いですし、名古屋とかもけっこう近いから来てくださるファンの方もいると思うので、多少はアウェイな感じになっちゃうかもですけど、会場のみんなを巻き込んで盛り上げたいですね。

■過去に萩原と対戦した朝倉未来からアドバイス「大まかなことは教えていただきました」

――対戦が発表されて大きく盛り上がっているカードですが、去年9月に萩原選手は高木凌選手に一本負けでしたが、秋元選手は『RIZIN男祭り』でその高木選手に勝っているので、秋元選手が萩原選手に勝ってもキャリアのプラスにならないのでは、という声もあります。

【秋元】そもそも僕は、格闘技は勝ったからって負けた相手より絶対に強いとは思っていなくて、自分が高木選手に勝ったからって萩原選手に確実に勝てるとも限らないです。萩原選手は自分のオーラがあって試合で流れを持っていけるタイプなので、そういう選手とアウェイで戦えることは自分にとってけっこう大きな経験になるんじゃないかなと。

――萩原選手は高木戦の直前からTRIBE TOKYO MMAで練習して、この1年で進化しているはずですね。

【秋元】進化でいえば、絶対に僕のほうがこの1年は伸びています。RIZINに参戦してちょうど1年が経ちましたが、あっという間の早さでしたけど毎日がすごく充実しています。

――萩原選手の警戒すべき攻撃は?

【秋元】試合中にリラックスしている印象が強くて、しっかり相手を見て攻撃に打撃を合わせる当て勘もいいので、そういうところはしっかり警戒すべきですね。ただ、自分は雑に攻撃に入ったりしないし、細かい技術とかトータルで見たら打撃だけでも自分のほうが強いと思うので、基礎をしっかり固めて熱くならず冷静に行けば全然問題ないかな。

――打撃が強烈な萩原選手ですが、負ける試合は打撃をしのがれて組み付かれて締められるパターンが多いです。秋元選手もそのイメージで戦うのか、それともあくまで自分のスタイルで戦うイメージでしょうか?

【秋元】打撃は強いかもしれないけど、「強いけど」ってレベルだと思うし、ぶっちゃけダウトベック選手の方が全然強さがあるし。萩原選手も違った強さはあるんですけど、打撃を封じて寝技に持っていくというよりは、打撃でも圧倒して全局面で勝てたらと思っています。

――また、萩原選手は4年前に朝倉未来選手と対戦していますが、未来選手から対策は聞いていますか?

【秋元】もう4年も前なんですね、自分が格闘技を始めたかなって時期です。未来さんには「試合が11月になりました」と話をして、細かい部分はまだですけど大まかなことは教えていただきました。またいろいろと教えていただけたらうれしいですね。

――普段から未来選手と一緒に練習することは多いのでしょうか? 復帰からの2連勝なのでジムの雰囲気も変わった感じはありますか?

【秋元】同じ階級なので普段から練習をさせていただくことが多いです。ジムの練習は未来さんが引っ張ってくれるので、今はみんながついて行くぞって感じも出ています。

■名古屋大会の注目カードは、5月に対戦した高木凌vs.パンクラス王者の三宅輝砂

――今は萩原選手との試合に集中されていますが、いい勝ち方でダメージが少なかったから大みそか出場も考えたいですか?

【秋元】本当に無傷だったら考えるかもですけど、僕は目の前の試合にかけていきたいので。まずは本気で萩原選手を倒しに行って、その後はしっかり体とも相談しながらですね。

――5月の『RIZIN男祭り』と7月の『超RIZIN.4』で秋元選手と未来選手がそろって出場して勝っているので、大みそかもそろい踏みを見たいファンも多いと思います。

【秋元】個人的にはマジで行きたいです。毎回、未来さんと一緒に写真を撮れているので、大みそかも一緒に撮りたいですね。そのためにも萩原選手に全力で勝ちます。

――最後に、神戸大会の前に行われる『RIZIN.51』の秋元選手の注目カードを教えてください。

【秋元】高木凌選手と三宅輝砂選手の試合です。5月に試合をさせてもらった高木選手はめちゃくちゃ強くて、打撃の駆け引きや組み技の混ぜ方もすごくうまかった。三宅選手のことはあまり見たことがないですが、パンクラスの王者なのでどんな試合になるのか楽しみです。シェイドゥラエフ選手vs.コレスニック選手も楽しみですけど、高木選手の試合が一番気になりますね。自分は萩原選手との試合があるので名古屋に行くかはわからないですけど、ぜひ神戸大会もたくさんのファンの方に来ていただいて会場をパンパンに埋めたいので、自分の初めてのメインの試合を見に来てください!

◆『RIZIN LANDMARK 12 in KOBE』
11月3日 神戸・GLION ARENA KOBE
【対戦カード】
・フェザー級
萩原京平 vs. 秋元強真
・バンタム級
中島太一 vs. 後藤丈治
・ライト級
雑賀“ヤン坊”達也 vs. ヌルハン・ズマガジー
・ライト級
宇佐美正パトリック vs. 桜庭大世
※他カードは随時発表
【チケット情報】
・ファンクラブ先着先行&RIZIN 100 CLUB先着先行
9月22日正午~9月24日午後6時
・オフィシャルサイト先着先行
9月26日正午~午後6時
・一般発売
10月5日午前10時~

◆『RIZIN.51』
9月28日 名古屋・IGアリーナ
【会場チケット・各種PPVチケット発売中】
【主な対戦カード】
・ライト級タイトルマッチ
(王者)ホベルト・サトシ・ソウザ vs.( 挑戦者)堀江圭功
・フェザー級タイトルマッチ
(王者)ラジャブアリ・シェイドゥラエフ vs. (挑戦者)ビクター・コレスニック
・フライ級トーナメント 2回戦
扇久保博正vs.アリベク・ガジャマドフ
元谷友貴vs.神龍誠
・バンタム級
梅野源治vs.芦澤竜誠
・フライ級
冨澤大智vs.平本丈

編集部おすすめ