俳優の長澤まさみが21日、都内で行われた映画『おーい、応為』完成披露上映会舞台あいさつに登壇した。

 この日、長澤は「応為を感じたい、とそんな気持ちを込めて応為っぽく着物を来てきました」と髪型も応為を意識して後にまとめたヘアスタイルに、黒とグレーの生地に花をあしらった着物を着用。
キリッと凛とした姿でフラッシュを浴びた。

 今作は一昨年撮影されており、長澤は「ちょうど今くらいの時期で、あっという間にときが流れてみなさんのもとに届いてしまう。愛着があったので寂しい想いがあって、そういう気持ちになった作品になったこともうれしいですし、親子の日常を覗き見するような映画になっているのでこの世界観に没入してもらえたら良いな」と呼びかけた。

 物語の主人公は、破天荒な天才絵師・葛飾北斎の娘であり、弟子でもあった葛飾応為。美人画においては北斎を凌ぐと評され、数少ない女性絵師として江戸の男社会を駆け抜けた先駆的存在だ。豪胆で自由奔放、そして絵にすべてを捧げた応為の知られざる姿を時代劇初主演の長澤が、父で絵師・葛飾北斎を永瀬正敏、北斎の門弟で応為の友人・善次郎(=渓斎英泉)を高橋海人(※高=はしごだか)、同じく北斎の門弟で売れっ子の絵師・初五郎(=魚屋北渓)を大谷亮平が演じる。

 このほか永瀬、高橋、大谷、大森立嗣監督が参加した。
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