漫画家・荒木飛呂彦氏の人気作品「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズのアニメ最新作『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』の新情報発表イベントが23日、都内で開催。キャスト情報が解禁となった。 ジョニィ・ジョースター役は坂田将吾、ジャイロ・ツェペリ役は阿座上洋平、ディエゴ・ブランドー役は石川界人、ルーシー・スティール役は高橋李依、スティーブン・スティール役は三宅健太が担当することが発表された。イベントは三宅の「ようこそ『スティール・ボール・ラン』レースへ!」という声でスタートし、キャストが解禁となると会場は大歓声となっていた。 オーディションで役は決定。三宅は、アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』(2014)でモハメド・アヴドゥルを演じているが「語り草になるぐらい大失敗をした。愛が深すぎてガチガチに緊張して、いつもの10分の1しか声が出なかった」と苦笑いで振り返る。しかし、今回は「なんともスカッとさわやかにスティーブンの声が出た!スカッとさわやかな気持ちのまま、『スティーブンの声をお願いします』と来た!スカッとさわやかに開会することができました」と笑顔で語ると、会場は大歓声だった。 また、『スティール・ボール・ラン』の長い道のりにかけて、自身のこれまでのキャリアの道のりを振り返ることに。三宅は「この『スティール・ボール・ラン』までに、たどり着くまでの道のりと考えるのであれば、やっぱりあえて言うなら“始まりの炎”ですかね。かつて第3部『スターダストクルセイダース』で僕はモハメド・アヴドゥルという役を担当させていただきました。正直、今でもずっと彼のことを愛し続けているんです。今日この場にスティーブン・スティールとして来たとしても、どこかにはいるんです。だから正直に言うと、明るく話してはいますけど、本当に自分がこのスティーブン・スティールという役をやるべきなのか、という戸惑いはありました。しかし、僕の心の中で“始まりの炎”を暗示するアイツが言うわけですよ。『私の親友の娘が、ひょっとしたらその身を賭してつないでくれたかもしれない世界なんだ、これは。その可能性があるかもしれない。だから声をやったらいいじゃないか』と。勝手な都合なんですけど。でも、僕はそう思えたんです。彼が背中を押してくれたから、“始まりの炎”が最後まで消えなかったから、きょうここに来れているんだろうなと思って。ちょっと振り返るんだとすれば間違いなく“始まりの炎”だなと思っています」とマジシャンズ・レッドのような熱い思いを語っていた。 『ジョジョの奇妙な冒険』は1986年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載を開始。シリーズ累計発行部数は1億2000万部を超え、奇抜なキャラクター造形や独特の擬音、印象的なせりふで世界的な人気を誇る。現在は第9部『The JOJOLands』が「ウルトラジャンプ」で連載中であり、アニメ、ゲーム、舞台、実写映画など幅広いメディア展開が行われてきた。 新たにアニメ化される『スティール・ボール・ラン』は、19世紀末のアメリカを舞台に、史上初の乗馬による北米大陸横断レースを描いた物語。元天才騎手でありながら半身不随となった主人公ジョニィ・ジョースターが、謎のアウトロー、ジャイロ・ツェペリと出会い協力関係を結び、共に北米大陸を横断する過酷なレースに挑む。 過去シリーズを手がけたスタッフが再集結し、制作。Netflixにて世界配信される。