スタジオカラーとサンライズの初タッグで手がけたTVアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、一年戦争後のスペース・コロニーを舞台に、主人公のアマテ・ユズリハ(マチュ)らがガンダムとの出会いを通じて歴史の荒波に巻き込まれながらも真実を追い求めていく、ガンダムシリーズの最新作。
シリーズを象徴するキャラクターともいえるジオン公国軍のエースパイロット、シャアが本作の鍵を握る存在として登場するも失踪、シャアとマヴ(M.A.V.戦術を行うパートナー)を組むシャリアを軸に多様なキャラクターの思惑が複雑に交差するようにして物語は進んでいく。
ふたりが初めて杯を交わした場所で、仮面を外して素顔を見せるシャアとそんなシャアに視線を向けるシャリア。 向き合うのではなく同じ方向を見定める、マヴなふたりらしい構図での描き下ろしとなった。そして、シャリアの手には思い出の“ボルドーの左岸”が。『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』よりシャアとシャリアが雑誌の表紙を飾るのは『anan』が初めてとなる。
バックカバーには、本作のオリジナルキャラクターでジオン公国軍の少尉、エグザベが登場。期待の新人パイロットとして、本作のタイトルを冠したモビルスーツ「ジークアクス」に搭乗し初陣に挑むもマチュに奪取されてしまったが、その後は専用のギャンに搭乗しパイロットとしての高い実力を見せた。バックカバーではそんなエグザベに、劇中でたびたび言及していた“窓”のあるシーンを用意。窓を背に電車の座席で物思いに耽りながら遠くを見つめる様子の描き下ろしで、表紙のシャア、シャリアのマヴとはまた違う、エグザベの哀愁あふれる姿となった。
特集では、本作の監督を務めた鶴巻和哉氏にロングインタビューを敢行。『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』がなぜこんなにも話題になったのかをテーマに、放送が終了した今だからこそ語れる、物語の全容をたっぷりと解説した。
さらに、主人公のマチュを演じた黒沢ともよをはじめ、本誌のカバーを務めたシャアとシャリア、エグザベを演じた、新祐樹と川田紳司、そして山下誠一郎のインタビューも収録。大作の、さらに大役を担ったことへのプレッシャーや矜持などそれぞれの役を演じたことへの振り返り、役を通してみた作品の魅力について語った。特集を読むと、本作の狙いや話題となった理由が明らかになる。