戸谷は、2017年に声優発掘のためのオーディション『第6回 アニストテレス』で特別賞を受賞し、翌年、声優デビュー。その約5年後に、テレビアニメ『チェンソーマン』の主人公の座をオーディションで射止めた。その後、『WIND BREAKER』の兎耳山丁子役や、人気シリーズ『七つの大罪 黙示録の四騎士』のドニー役などに出演している。
戸谷は、「形だけだとやりきった感じがしないし、お客さんにも伝わらないと思うし、自分も納得できないですから。たとえば、役と同じ体勢になってみるとか、同じものを食べながらセリフを喋ってみるとか…作品の中でデンジが『美味い!』と食べていた“最強のパン”を自分でつくって食べたりもしました」と徹底した役作りを告白。
また、戦闘シーンがあれば、自分も壁に背中をぶつけてみたこともあるという。「ぶつかるのは背中でも胸まで衝撃がくるんだとか、こんな声が漏れるんだとか、そういう“本当のところ”を考えることが好きなんです」と明かした。ここまでやれば、誰にも何も言われないほど準備をしてマイクの前に立つ。あとはもう何も考えない、その徹底したこだわりにチェンソーマンのファンからは「デンジの声本当にピッタリすぎ」との評価も。
「テレビアニメ『チェンソーマン』の収録中は、一週間まるまる作品のことを考えていました(笑)。『そこまでやる?』ってことも、何かそこにヒントがあるかもしれないって思うとやりたくなるんです」と語った。
誌面ではファッション撮影にも挑戦した戸谷。