コンビニスイーツから珍しい食材まで豪快に食べる「モッパン動画」が話題の美女、mayoさん。かつての壮絶ダイエットと体型によるいじめで苦しんだ過去を告白した動画が127万再生を突破し、大きな反響を呼んだ。引きこもりがちだった少女は、いかにして「食の幸せ」を発信するインフルエンサーになったのか。mayoさんに話を聞いた。

■「本当に恥ずかしかった…」年2回、みんなの前で渡された『肥満証』

――総フォロワー数55万人を超える人気インフルエンサーのmayoさん。まずはSNSやYouTubeの配信を始めたきっかけを教えていただけますか?

「もともと芸能活動をしていたのですが、家庭の事情でお金を稼がなければいけなくなり辞めてしまいました。ただ、どうしても諦めきれず『何か発信活動はしたい』と思って、当時よく見ていたYouTubeを始めたのがきっかけです」

――これまでの半生を告白した動画に反響がありましたが、改めて幼少期のことをお聞かせください。

「小さい頃からぽっちゃりしていて、小学生になると『デブ』『ブス』を合わせた『デブス』と呼ばれていました。親友だと思っていた子も陰で悪口を言っていたり…。いじめをきっかけに友だちを信じられなくなり、外出を避けて家でテレビやゲームをする、引っ込み思案な子どもでした。

ドラマのように、教科書をゴミ箱に捨てられたり落書きされたり、歩いていると足を引っかけられたりもしました。一番つらかったのは、やはり『デブ』『ブス』といった言葉の暴力で、自分にまったく自信が持てませんでした」

――そうだったんですね…。学校では「肥満証」なるものが配られたと明かされています。どのようなものだったのでしょうか。

「私の地域だけかもしれませんが、運動して痩せるよう指導などが書かれたプリントです。基準を超えた子どもだけが教卓前に呼び出されて渡される仕組みで、年に2回ほどもらっていました。みんなの前で名前を呼ばれるのが本当に恥ずかしかったです」

――投稿には「太ってるだけでディスられたり嫌われたり、日本つらすぎ」「肥満証ってひどすぎる…」などのコメントが多数寄せられていました。mayoさんはどう乗り越えていったのか、うかがえますか。

「当時はすごく傷ついたし、すべての人からバカにされているような気持ちでした。でも少しずつ『いじめた人を見返したい』という反骨心が芽生え、中学生でダイエットを始めたところ標準体型になることができました。

転機は高校進学です。勉強を頑張って、同じ小中学の同級生が少ない学校に進学しました。そこで出会った友達はみんなポジティブで、自己肯定感を高めてくれる人ばかり。初めて前向きな気持ちになれました」

――高校進学がターニングポイントになったんですね。

「そうだと思います。それと、やっぱりYouTubeを始めたことが大きな転機になっています。子どもの頃は周りの目ばかり気にして、自分をどう表現すればいいか分からなかった。でもYouTubeは初めて“自分を出せる場所”でした。

続けるうちに『動画を見て元気が出た』『勇気をもらった』『今日も幸せ』といった声をいただき、自分の存在が誰かの支えになるんだと実感しました。『自分らしくいていい』と思えたのは大きな学びでした」

■「もっと多くの人に『食べる幸せ』をシェアし続けたい」

――過去には4ヵ月で18kgものダイエットを経験されたそうですね。それでも今は「大食い」「モッパン」をコンテンツ化し、多くのファンを魅了しています。なぜ「食」をテーマに選ばれたのでしょうか。

「食べることが大好きで、ダイエット中も極端に食べないのではなく、食べ方を工夫していました。だから食べることが恐怖になることはありませんでした。食は私が人生でずっと興味を持ち続けられた唯一のこと。いざ動画にしたら反響が大きくて、『一緒に食べてる気分になる』『見てるだけで元気が出る』という声も多くいただきました。食は人と人をつなぐコミュニケーションでもあるんだ、と実感しましたね」

――最後に、これから挑戦したいことを教えてください。

「いろんな国に行って食べたことのないグルメを食べ尽くすことが夢なので、今後はそういった動画なども上げて、もっと多くの人に「食べる幸せ」をシェアし続けたいです。また、飲食店や食品ブランドさんとのコラボなどでも実際に商品を作ってみたりしてみたい…!まだまだやりたいことたくさんあるので、これからは視聴者さんにもっとワクワクを届けていければと思っています!」

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