――今回のイベントの手応えはいかがでしたか?
「これまでメディア向けの発表会は行ってきましたが、誰でも自由に観覧できるオープンステージで新製品を発表するのは社内でも珍しい取り組みでした。スペックや価格だけでなく、開発に込めた思いや工夫を直接お伝えできたことが大きな収穫です。私は開発者代表として登壇しましたが、実際は多くのメンバーが関わっています。その思いを代弁できたことが良かったと思います」
――東京ゲームショウ全体としての印象は?
「今年は例年以上に人が多い印象で、来場者数も想定より伸びているようです。出展したG TUNEのオリジナルデバイスは「想像以上に軽い」と驚かれる方が多く、実際に手に取っていただくことで大きな反響がありました。こうした直接の体験やフィードバックが得られるのが、ゲームショウに出展する意義だと改めて感じました」
――これから一般デイに来場されるお客さんへメッセージをお願いします。
「9月に発売したNEXTGEARの新モデルやG TUNEのオリジナルデバイスなど、最新のアイテムを実際に体験していただけます。ぜひスタッフに率直な感想を伝えていただければと思います。開発メンバーも会場にいますので、いただいたご意見は今後の製品づくりに必ず生かしていきたいです」
――来場者からのリクエストが今後の開発に影響することもありそうですね。
「そうですね。すぐに製品化できるわけではないですが、アイデアとしてストックされ、将来的に形になることもあります。
――林田さんが今後挑戦したい開発テーマは?
「たとえばPCの静音化にしても、単に基準値を満たすのではなく、実際にゲームをしていて邪魔にならないかどうかといった体感の部分にこだわりたいと思っています。ゲーミングPCはCPUなどの性能で差別化しにくい分、デザインや静音性、カスタマイズ性など、プラスアルファの価値が重要です。細部にまで気を配った製品づくりを目指していきたいです」