メインイベントの第14試合のライト級タイトルマッチで対戦する、王者ホベルト・サトシ・ソウザと挑戦者の堀江圭功が、それぞれの強みをぶつけて戦う意気込みを語った。
2021年6月にチャンピオンになり、4年以上にわたってベルトを守り続ける“絶対王者”サトシ。今年5月の韓国大会のキ・ウォンビン戦はベルトがかけられなかったため、防衛戦は昨年大みそかのヴガール・ケラモフ戦以来となる。
「もちろんプレッシャーがあるけど、そのプレッシャーのほうが好き」と話すサトシは、練習拠点の浜松に近い名古屋大会に「私の友だちや生徒がたくさん来るからうれしいですね」と笑顔を見せた。
挑戦者の堀江について「フェザー級からライト級に上げたときは大丈夫かなって思ったけど、ライト級でもいい選手になった。カウンターパンチや投げのディフェンスが強い」と警戒するも、フィニッシュは「三角絞めで極めたいと思います」と予告した。
RIZINの中でも高いフィニッシュ率を誇るサトシは、7月の『超RIZIN.4』の朝倉未来vs.クレベル・コイケの試合を例にあげ「判定に委ねたくない。自分のイメージとちょっと違うから。練習からフィニッシュを意識している」と自分の手で試合を終わらせることに強いこだわりを持つ。
盟友のクレベルはラジャブアリ・シェイドゥラエフと朝倉未来に連敗中だが、「自分の勝利でエールを送りたい。それはいつも思っています。ボンサイの時代はまだまだ終わってないからね」と言葉に力を込めた。
対する堀江は「いつもよりちょっと気合い入ってるかな、っていうのはありますね。サトシ選手はめちゃくちゃ強いので」とやや硬い表情を見せつつ、試合展開は「自分が打撃で殴り続ける」と明快。サトシの三角絞め宣言にも「上から殴る方が有利なんで」と自分の強みを押しける。
RIZINの事前番組『RIZIN CONFFESIONS』では、入場曲に使用するほど敬愛する長渕剛が練習を見学し、対談も実現した。「練習中に長渕さんの姿が思い浮かんで、命がけの音楽をやってる人の前で適当な練習はできないなと。いつも意識してきたけど、特に思うようになりました」と大きな刺激を受けた。
サトシ超えを達成し、悲願のベルトを獲得したら「ベルトを持ち歩いて見せびらかしながら歩いたりして、最高の日々を送りたいと思います」と堀江らしいチャンピオン像を思い描いている。