■『RIZIN.51』(28日/名古屋・IGアリーナ)
 第3試合で平本丈に判定勝利した冨澤大智が、試合後インタビューで「RIZINフライ級のベルトを巻きたい。今年28歳になるので、30歳までにベルトに絡めるようになりたい」と今後の展望を語った。

 朝倉未来がCEOを務めるBreakingDownで名を挙げた冨澤と、兄の平本蓮とともに鍛錬を積む丈。その立ち位置から対局にあり、試合前から因縁を深めて2人の試合は打撃と寝技が交錯する激しい展開となり、観客から大声援が送られた。15分の激闘は、得意の打撃で試合をコントロールした冨澤が判定(2-1)で勝利した。

 激闘を制した冨澤は「キツい展開になったけど、楽しかった」と心境を明かし、終盤の打撃戦について「見てる人たちの心が震えるような試合をできたのかなと思います。会場がどよめいていたので、みんながワクワクしてくれると僕も楽しくなってきて、もっとやってやろうって感じになってました」と振り返った。

 15分を通じて丈に対する印象に大きな変化があったようで「あんなに気持ちが強いと思ってなかった。平本蓮くんの弟じゃなくて平本丈選手ですね。もっと早く倒れてくれると思ったし、KOパンチも入ってて、腹とかカーフもだいぶ効かせてと思うのに引かずに前に来たので、男じゃんって思いました」とタフネスぶりを称えた。

 試合後には、2年前の大みそかで敗れている篠塚辰樹へのリベンジ戦をアピールした。現状の勝率は「五分五分くらい。僕が唯一打撃で分が悪いのは彼だと思う」と分析するも、「2ヶ月かけてチームのメンバーと作り上げていけば、大みそかまでに100%に近づくようになってくる」と自信も感じさせた。

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