フェザー級タイトルマッチで初防衛に成功した王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフが、ライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザのベルト挑戦への意欲を見せた。
5月にクレベル・コイケを倒してベルトを獲得したシェイドゥラエフ。ビクター・コレスニックを迎え撃った初防衛戦でも、いきなり右ストレートを顔にヒットさせてダウンさせると、驚異的なスピードで上からパンチを連打させたところでレフェリーがストップ。わずか33秒で試合を終わらせると、会場に集まった1万7000人の観衆から大きなどよめきがおきた。
「カッコよくインタビューに出たかった」とセットアップ姿で登場した王者は、「1ラウンドか2ラウンドでフィニッシュする想定だったけど、運良く1ラウンドでフィニッシュできた」と振り返り、「次は大みそかでもう1回防衛戦をやりたい」と3ヶ月後の試合を見据える。
自身の防衛戦の直後に行われたライト級タイトルマッチで、王者サトシが挑戦者の堀江圭功を得意の寝技で締め上げて防衛に成功。それを見ていたシェイドゥラエフは「彼のベルトを奪い取ろうかという考えが頭に浮かんできました」と2階級同時制覇をぶち上げた。
群雄割拠のフェザー級では、前王者のクレベル、7月にクレベルに勝利した朝倉未来、さらに元王者のヴガール・ケラモフなどが挑戦者候補にあげられるが、シェイドゥラエフは「1日でその3人と戦う準備ができています」とニヤリ。彼なりのジョークだが、それが本気だと受け取れるほどの圧倒的な強さを見せつけている。
また、自身のジムに出稽古を希望する日本人ファイターには「キルギスでいろいろ手配してあげて、一緒に練習して教えてあげたいです」と歓迎した。