本作は、“少し先の未来”を舞台に描く、新たな家族の物語。ヒューマノイドを息子として迎え入れることになった建築士の甲本音々(こうもと・おとね)役を綾瀬が、音々の夫で工務店の二代目社長・甲本健介(こうもと・けんすけ)役を大悟が演じる。
綾瀬について大悟は「本当にあのままというか、非常に明るく楽しい人」と印象を語り、「最初にお会いしたときに『ごめんね、ワシがダンナ役で』と言ったら、優しい顔で笑ってくださいました」と振り返る。「今のところはただただかわいく、遠くから見ている感じ」と打ち明けた。
是枝監督からは「そんなにきっちりせりふを覚えなくても、僕が現場で耳打ちする感じで自分なりにやってください」と声をかけられたといい、「監督がこれまで子役に使っていた手法らしくて、自由にやっていいんだと思ったら気持ちが楽になりました」と安堵した様子を見せた。
「日頃は笑ってもらう仕事をしていますが、今回は“大悟が出た”“しゃべった”で笑われないように頑張りたい。あとは監督にお任せして、自分でもどういう芝居になるか楽しみです」と意気込みを語っている。
一方の綾瀬も「お会いした際『ごめんな、俺が夫で』と言われ、『えーそんな!』って。とてもシャイな感じがしましたし、とても素敵な方だと思いました」と初共演の印象を告白。「始めはわだかまりがある二人が、ヒューマノイドの子供を迎え、様々なことが起き、また心が通い合っていくというお芝居を大悟さんとしていく中で、音々自身がどう成長していくのかとてもワクワクしています」と期待を寄せた。
大悟を主演に起用した是枝監督は「大悟さんは、存在感があり、歩き方が独特で、人間味があってすごくいい顔をされています。70年代の日本映画界にいた俳優さんのような顔だなと。
「撮影現場の中で自分なりの表現を見つけてらっしゃるから、とてもすごいと思います。綾瀬さんと大悟さん演じる夫婦には期待しかないです!」と手応えを語った。