舞台あいさつで超常現象専門家・北斗総一郎役の宮舘は「皆様、お忙しいところ、お集まりいただき、ありがとうございます。
これは怪異か、それとも罠か。これまで観たことのないような先読み不能ミステリーが描かれる作品の中で、ひときわ強いインパクトを放つのが、宮舘演じる北斗。怪異現象に造詣が深い北斗は、大学時代の後輩である夕里子からの依頼を受け、彼らが巻き込まれている不可解な“現象”の解明に乗り出していく。どこか怪しく危険な空気をまとう北斗の登場により、物語は誰もが予想だにしない展開を迎えていくことになる。
宮舘は「まっすぐな気持ちが北斗の執着につながる」と役柄を振り返る。怪演をしている宮舘について、水上は「本当に笑いそうになる瞬間が…」とにやり。宮舘の「どこで~?」というツッコミが入ると会場には笑いが。水上は「舘さんの山奥での儀式のシーンが。僕の芝居としては突き詰めるシーンなんですけど、最初に『お前、こんなところで何やってるんだ?』と言いたくなるぐらい(笑)。でも、それが北斗のいい味を出していて。
山下も「すごく変でしたよ」と率直な感想を伝え、宮舘は「変って言わないでくれる?変って言われると、ここから先は変な目で見られちゃうから」とボヤく。「素晴らしい変さ!」と山下は言い直したが、宮舘は「どうだろう。褒められているのか…」と首をかしげていた。
本作は原浩氏による第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作の同名作品を実写映画化。ある日、久喜雄司(水上)の元に、かつて戦死したはずの祖父の兄・貞市が書いたという謎の日記が届くところから始まる。“火喰鳥、喰いたい”という生への執着が記されたその日記を読んだ日を境に、雄司と妻の夕里子(山下)の周囲では、不可解な出来事が頻発するようになる。
この日は、麻生祐未、豊田裕大、本木克英監督も参加した。